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こだわりなきスター、クン・アグエロとマンチェスター・シティの10年史

2021.06.07

2020-21シーズンをもって、“クン”ことセルヒオ・アグエロのマンチェスター・シティ退団が決まりました。10年間の在籍期間中、アグエロは常にチームのエースストライカーであり、ケビン・デ・ブルイネが台頭したこの1、2年を除けばチーム最大のスターでもありましたが、一方で一度たりともチームの人格的な核、顔役にはなりませんでしたし、アグエロ自身もそのことをまったく気にしていないように見受けられました。本稿では、そのキャラが濃ゆいようで薄い人、アグエロの10年間を振り返ってみたいと思います。

 まずは記録をおさらいしてみましょう。

リーグ通算:275試合184点(歴代4位)
全コンペティション合計:390試合260得点
1シーズン30得点以上を記録した回数:5回
1試合あたり得点:0.67(20-21シーズン終了時点で歴代3位)
出場時間あたり得点:107.9分/点(20-21シーズン終了時点で歴代1位)
PFAチーム・オブ・ザ・イヤー:2回
プレミアリーグ得点王:1回(14-15)

 歴代通算で見ても、アグエロより点を取っているのは、アラン・シアラー、ウェイン・ルーニー、アンディ・コールだけです。その下を見ても、今後数年以内にアグエロを上回りそうな可能性があるのはハリー・ケインくらいでしょう。

 さて、それだけ傑出したスコアラーであったアグエロの過ごした10年間ですが、そのプレースタイルによって、大きく3つに分けることができます。

2011年から2014年:美女と野獣時代

……

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セルヒオ・アグエロマンチェスター・シティ

Profile

szakekovci (sake)

サッカーに関するビジネス、経営、ファイナンス、そして与太話を書くブログ『We gotta put it out somehow, yeah, yeah』の著者。マンチェスター・シティとスティーヴン・アイルランドのファン。普段は経営コンサルタント。