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Rマドリー会長の発言から読み解く、スーパーリーグ実現の可能性

2020.12.28

レアル・マドリーの2019-20シーズンの売上は大幅減収となった。これを受け、フロレンティーノ・ペレス会長は「より強固なフォーマットが必要」と発言。欧州各国のビッグクラブによる「スーパーリーグ」構想は、一気の進展を見るのだろうか。

 12月20日、レアル・マドリーのソシオ総会が行われた。そこでのフロレンティーノ会長の発言が話題になっている。引用しよう。

「強固なフォーマットが必要」

 「そもそも競争力を維持することが困難だったところに、コロナ禍のインパクトが加わり、我われは熟考せざるを得なくなった。もはや何も以前と同じようにはならないだろう。コロナ禍がすべてを変えたのだ。我われ全員が脆弱になった。サッカー界も例外ではない。サッカーは、よりコンペティティブで、エモーショナルで、強固なフォーマットが必要だ」

 「現行フォーマットを改革することを誰もが支持している。今、サッカーファンはカレンダーの過密によって、何がどのコンペティションなのかすらわからなくなっている。この飽和状態は選手の健康にもダイレクトに影響している。親善試合を含む多くの試合の蓄積によってケガをする選手もいる。サッカーのリフォームは待ったなしであり、我われはなるべく早く取り組まなければならない。欧州のビッグクラブは全世界に数十億人のファンを抱えており、我われは他のクラブと協同してこの改革のために戦う責任を負っている」……

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ジョゼップ・マリア・バルトメウフロレンティーノ・ペレスレアル・マドリー

Profile

木村 浩嗣

編集者を経て94年にスペインへ。98年、99年と同国サッカー連盟の監督ライセンスを取得し少年チームを指導。06年の創刊時から務めた『footballista』編集長を15年7月に辞し、フリーに。17年にユース指導を休止する一方、映画関連の執筆に進出。グアルディオラ、イエロ、リージョ、パコ・へメス、ブトラゲーニョ、メンディリバル、セティエン、アベラルド、マルセリーノ、モンチ、エウセビオら一家言ある人へインタビュー経験多数。

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