REGULAR

強化は選手だけにあらず。ゼルビアの快走を支える“チーム黒田”の充実ぶり

2024.04.11

ゼルビア・チャレンジング・ストーリー 第11回

町田の名を全国へ、そして世界へ轟かせんとビジョンを掲げ邁進するFC町田ゼルビア。10年以上にわたりクラブを追い続け波瀾万丈の道のりを見届けてきた郡司聡が、その挑戦の記録を紡ぐ。

第11回では、昨季から黒田剛監督の右腕を務める金明輝ヘッドコーチをはじめとしたスタッフ陣に注目。初のJ1で好発進を切ることができた陰には、選手と同様に強化されたスタッフたちの働きがある。

 34分、右サイドからの進入を許した上に、最終ラインの背後を突かれる形からサガン鳥栖の同点ゴールが決まった。今季初の3連戦初戦。ホームでの鳥栖戦は、相手のビルドアップが町田のプレスをかいくぐるシーンも少なくなかった。手遅れにならないうちに早急に手を打ちたい町田ベンチは、ハーフタイムを待たずにさっそく動いた。37分、鳥栖のマルセロ・ヒアンが足を痛め、チームドクターの治療を受けているインターバルに町田の選手たちがテクニカルエリア周辺に集まってくる。

 黒田剛監督と相談の上で金明輝ヘッドコーチが施した主な修正点は、相手ボールの際にマンツーマン色を強調したこと。相手の状況次第では最終ラインが3枚に可変することも辞さない形に変える手当ては、後半開始に向けた布石でもあった。

「痒いところに手が届く」金ヘッドコーチのサポート

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Profile

郡司 聡

編集者・ライター。広告代理店、編集プロダクション、エルゴラッソ編集部を経てフリーに。定点観測チームである浦和レッズとFC町田ゼルビアを中心に取材し、『エルゴラッソ』や『サッカーダイジェスト』などに寄稿。町田を中心としたWebマガジン『ゼルビアTimes』の編集長も務める。著書に『不屈のゼルビア』(スクワッド)。マイフェイバリットチームは1995年から96年途中までのベンゲル・グランパス。

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