元日本代表ボランチ・福西崇史の極意「引き分けのススメ」
帰ってきた海外toto、俺の攻略法#2
クラブ、選手、戦術…… 自分が何にこだわって予想しているのか。一家言持つ海外サッカー好きが、海外totoを題材に独自の攻略法を大公開する「海外toto、俺の攻略法」が今年も登場！
第2回は元日本代表MFで現在は解説者として活躍中の福西崇史さんが挑戦！
予想者：福西崇史（元日本代表／解説者）
対象のtoto：第982回：販売期間1月13日（土）～20日（土）
選手としてジュビロ磐田の黄金時代を経験し、日本代表でも活躍した福西さん。現在プレミアリーグやブンデスリーガなどの試合解説を務めており、数多いるエキスパートの中でも今回予想する2つのリーグに最も精通している一人だ。
予想に先立ち、2つのリーグの全体的な印象を聞くと、「ともに守備の激しさが特徴ですが、プレミアはそれに加えて“巧さ”がある。下位のチームであっても、技術のしっかりした選手がいてレベルが高いですね。他のリーグと比べても頭一つ抜けていると感じます。そのぶん、予想も一筋縄ではいかなそうです」と見解を教えてくれた。
流れを決めるのは守備である
そんな福西さんが試合展開を予想する際、まず考えるのは「チームとしての守備のコンセプト」。両チームが組織としてどう守るのか、その相性によって大まかな試合の流れを想定するという。このあたりは現役時代、ジュビロでも日本代表でも錚々たる攻撃手たちと中盤を形成し、ピッチの中央で攻守のバランスを取ることに腐心していた福西さんらしい見方だ。
一例として福西さんが挙げたのが、「以前からそのスタイルが好きでよく見ている」というマンチェスター・シティ。圧倒的な破壊力に注目が集まりがちだが、結果を残し続けられているのは「フェルナンジーニョが効いているから」だと分析。ダビド・シルバとデ・ブルイネがその攻撃能力を遺憾なく発揮できるよう、的確なポジショニングとボール捌きでチームをコントロールするブラジル代表MFの働きによって守備の安定感が格段に増しており、この節でもしっかり勝利すると予想している。
次に見るのは「ゴールゲッターの調子」。「いくら組織としてしっかりしていても『個』の一撃で試合が決まるのがサッカーなので、それぞれのチームの点獲り屋が誰か、その選手が好調か不調かは特に気にします」とのこと。
今回の対象カードの中で特に影響が大きいとしたのが、前半戦を不調で終えたブンデスの2チーム、マインツとケルンだ。マインツはボールを収められるCFがいないために「武藤選手が前線で体を張らないといけないようでは厳しい」、ケルンは「モデストの移籍に尽きますよね。相乗効果を得ていた大迫選手は、個人で崩すタイプではないので」との理由でそれぞれ引き分け、負けとした。
勝ち切れないチームに波乱はない
最後にもう一つ、考慮するのが「チームの引き分け数」だという。
「一つ目の『守備のコンセプト』と繋がる部分があるんですが、引き分けが多いチームっていうのは、守備をしっかりしようという意識が強いぶん、点が取れず勝ち切れていない場合が多い。なので、波乱を予想するとしてもそういうチームは選びません」
さらに、「13試合あったら最低でも4カードは引き分けにします」と続けた福西さん。あらためて自分の予想を見返して「（今回の対象カードであれば）もう1試合くらい引き分けにしてもいいかな……」と、熟考して全カードの予想を終えた。
最後に、これから海外totoに挑戦する読者の方へアドバイス。
「組織立ったサッカーというのが主になっている中、チームを見る面白さというものがある一方で、調子のいい個がいれば組織を崩して点が入る。組織から入るのも面白いし、個から入る面白さもある。その両方に注目して予想してほしいですね。あとは、近年は僅差の試合が増えているので引き分けの試合をどう予想するか、ここがポイントだと思います」
海外totoとは？
お馴染みのスポーツくじ「toto」がJ リーグオフ期間にイングランドとドイツの国内リーグを対象に楽しむことができる。指定の13試合の勝ち・負け・その他（引き分け、延長）を予想するだけ。一口100円から購入可能で、一等当せん金はキャリーオーバー発生時には最高5億円（キャリーオーバーなしの場合は最高1億円）！ 海外サッカー通の本誌読者のみなさんには、このビッグチャンスをぜひつかんでもらいたい。
■対象試合
イングランド：プレミアリーグ、チャンピオンシップ（2部）、FAカップ
ドイツ：ブンデスリーガ
■販売期間
2017年12月2日～2018年2月中旬
■購入方法
インターネット、コンビニエンスストア、くじ売り場
■予想に役立つサイト
平畠啓史が攻略指南。
海外totoチャレンジ！
totoone.jp/world-toto/
詳しくはオフィシャルサイトへ！
※19歳未満の方の購入または譲り受けは法律で禁じられています。払戻金も受け取れません。
Photos: Tetsuya Sato, Getty Images
