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「シティとは違う」。ラングニックが語るグループ運営成功の秘訣(前編)

2020.05.11

 昨季が終了したタイミングで監督の座を離れたラルフ・ラングニックは、ライプツィヒ市内でRBグループのサッカー部門全体を統括している。5月7日の『ビルト』で、自身の去就やRBグループが国際的に成功を収めている理由について説明した。

ブラジルのクラブをマネジメント

 ミラン行きの噂については「サッカーの世界では、どんなことにも可能性を閉ざすことはない」とした上で、「クラブもリーグも、他の問題でいっぱいだ」と、ミランにこの問題に関わるほどの余裕がないことを示唆した。

 「ミラン側が私に就任の可能性はあるか聞いてきたことはある。レッドブルにそれを伝えて、代理人とも話をした。コロナ禍が来て、他にも重要な課題ができて、それどころではなくなってしまった」

 現在の役職に就いた最大の理由は、昨年2月のブラジルのブラガンチーノ買収だという。2部に昇格した直後、ライプツィヒを訪れたブラガンチーノ・マネージャーのティアゴ・スクーロたちとレッドブル・ブラジル(現在はブラガンチーノのファームクラブ)在籍の25人、ブラガンチーノの25人、そして将来性がある25人の選手のビデオを見ながら分析し、約30人の精鋭チームを作って1部昇格を果たした。

 RBライプツィヒでも、世代交代を目指してブラガンチーノから欧州で活躍できそうな若手選手を獲得しているものの、ルアン・カンディードのようにブラジルの若手特有の難しさもあると話す。

 「ブラジル人選手たちと仕事をした経験もあるが、彼らはうまくいっていないと感じると、物事をより難しく考え込んでしまう。だから、とても大きな信頼を寄せることが必要なんだ」

 ブラジルにグループ傘下のチームを2つ持つことで、一度獲得した選手たちに時間や段取りを踏んだステップを提供できたことは、今後の飛躍に向けた布石となるだろう。

「シティ・グループとは違う」

 その上で、同じく国際的にグループ傘下のクラブを抱えるシティ・グループとの決定的な違いを指摘した。

 「シティ・グループは7クラブを傘下に収めている。基本的には素晴らしいことだ。だが、スペイン、ウルグアイ、そしてオランダ(提携クラブのNACブレダ)のクラブが昨夏に降格している。経済的な問題ではないだろう。この国際的なネットワーク全体を、サッカーの競技面で専門的に統括できる適任者がいない可能性がある」

 次回は、ラングニックが具体的に解説する、クラブの運営を成功させるための2つのキーポイントについて見ていこう。


Photo: Getty Images

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RBグループRBライプツィヒビジネスラルフ・ラングニック

Profile

鈴木 達朗

宮城県出身、2006年よりドイツ在住。2008年、ベルリンでドイツ文学修士過程中に当時プレーしていたクラブから頼まれてサッカーコーチに。卒業後は縁あってスポーツ取材、記事執筆の世界へ進出。運と周囲の人々のおかげで現在まで活動を続ける。ベルリンを拠点に、ピッチ内外の現場で活動する人間として先行事例になりそうな情報を共有することを心がけている。footballista読者の発想のヒントになれば幸いです。