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アヤックスのアカデミーで育まれる理想的な「マインドセット」とは?

2019.05.27

OBが語るアヤックス・アカデミー

 レアル・マドリー、ユベントスと立て続けにビッグクラブを撃破し、今季のチャンピオンズリーグで“大番狂わせ”を演じたアヤックス。その中で中心的な役割を担ったのは、オランダ代表DFマタイス・デ・リフトを筆頭とするアカデミー出身者だった。

 彼らを輩出したアヤックス・アカデミーで働く元オランダ代表DFヨン・ハイティンハも同じくアカデミー出身者。わずか17歳でトップチームデビューを果たした逸材は、アトレティコ・マドリー、エバートン、フルアム、ヘルタ・ベルリンでもプレーした。2015年にアヤックスへ復帰すると、翌年には32歳の若さで現役を引退し、アカデミーのU-19で指導者キャリアをスタートさせた。

 35歳となった現在もU-19で指導を続けているハイティンハは、今月初めに掲載された英紙『テレグラフ』のインタビューで、アカデミーの育成方針についてこう語っている。

「僕たちは若い選手たちに絶大な信頼を寄せている。それが最重要事項だよ」

「選手たちにはとにかくチャンスを与えたい。僕たちがやっているすべては、できるだけ多くの選手をトップチームに輩出するために設計されているんだ。選手たちが6、7歳の頃から、それを目標に取り組んでいくようにしている」

 トップチームへ1人でも多くの選手を導くために、ハイティンハは「時間をかけて『マインドセット』を育んでいる」と明かし、その重要性について説いた。

「才能に溢れる選手は数多くいるが、才能だけでは不十分。取り組みに対するひたむきさ、向上心の強さが違いを生み出すんだ。選手たちに問うのは、目標を達成するために期待以上の取り組みを行うこともいとわないという覚悟だよ」

デ・リフトは大一番でも動じない

 理想的なマインドセットを身につけているのは、ハイティンハと同じく17歳の若さでトップチームデビューを飾ったデ・リフトだ。

「例としてデ・リフトが挙げられるね。彼が幼少期からこなしてきたすべてに、世界最高のDFになるという強い想いが込められているよ」

 この19歳の若きキャプテンに近しい人物として、 代理人を務めるアヤックスの名DFバリー・フルスホフもこう証言する。

「彼のマインドは、良いDFになるための課題に絶えず向けられている。彼はどんなときも100%を捧げるし、個人目標まで設定しているんだ。ケガの問題を抱えることがなければ目標達成だね」

 ハイティンハはアカデミーで育んだマインドセットが“大番狂わせ”の秘訣になったことを示唆し、アカデミー出身者が今季トップチームで披露した堂々たる戦いぶりを誇った。

「それこそ、今アカデミーからトップチームに上がってプレーしている選手が何事も難なく切り抜けられる理由だよ。19歳のデ・リフトのようなまだまだ若い選手でも、重圧を感じることはない。大一番でも動じないね。トップレベルのチームを相手にプレーできるし、集中力を欠くことはないよ。そうやって育ってきたんだからね」

Photo: Getty Images

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アヤックスマタイス・デ・リフト育成

Profile

足立 真俊

1996年、岐阜県出身。生まれもっての“人見知り”を克服するためにアメリカにあるウィスコンシン州立大学でコミュニケーション学を専攻。学業の傍らで趣味として始めた翻訳活動がきっかけとなり、サッカーに関する様々な情報発信を模索中。2019年5月、結局“人見知り”のままfootballista編集部の一員に。つぶやっきー:@fantaglandista