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G.ネビルとキャラガーが激論。「アリバイ守備」を許すな!

2019.04.09

 4月6日の試合で、サウサンプトンに先制を許したものの、1-3の逆転勝利を果たして再びプレミアリーグ暫定首位に浮上したリバプール。決勝点の場面ではコーナーキックで前がかりになっていたサウサンプトンからボールを奪い、自陣センターサークル内でボールを受けたモハメド・サラーが独走。唯一自陣に残っていたサウサンプトンDFライアン・バートランドの対応も虚しく、サラーはそのままペナルティエリア手前までボールを運び、左足で外に巻いたシュートが右サイドネットに突き刺さった。

 この試合を中継していた『Sky Sports』では、解説を務める元イングランド代表DFギャリー・ネビルとジェイミー・キャラガーがバートランドの対応について議論を展開した。まずネビルが「先週、(フィルジル・)ファン・ダイクが対応した1対2を思い出してほしい」と切り出し、前節トッテナム戦でリバプールのファン・ダイクが見せた対応と比較。最後の砦となったファン・ダイクは、センターライン付近でボールを受けたムサ・シソコに対してソン・フンミンへのパスコースを遮断するポジショニングをとり続け、ペナルティエリアに入ったところで一気に距離を詰めると、たまらず苦手な左足へとボールを持ち替えたシソコのシュートは大きく枠を外れていった。

 「ファン・ダイクは本当によく対応していたんだ。お粗末なシュートだったことは間違いないけど、ソン・フンミンにパスを出させなかったことが明暗を分けたね」とファン・ダイクの対応を振り返ったネビルは、バートランドの対応に一定の理解を示した上でサラーの判断と技術を称賛した。

トッテナム戦で効果的な守備を見せたファン・ダイク

 「バートランドもサラーに対して右足へボールを持ち替えさせようとしたが、サラーは左足でボールを持ち続けた。彼の正確さと冷静さが光っているよ。あの角度からゴールを決めるのは難しいんだ。普通はゴールから逃げるように曲がってポストから外れてしまうからね。彼のシュートがとにかく素晴らしかった」

 一方、リバプールOBのキャラガーは後輩の決断力を引き合いに出してこう苦言を呈した。

 「バートランドの対応は褒められたものではないよ。先週のファン・ダイクの対応を忘れてはいけない。ファン・ダイクはあえてシソコにシュートを撃たせたけど、この場面では違った。ボールがサラーの左足にあるというのに、走りながら『パス、パス、パス』しか頭になかったんだ。あえてロベルト・フィルミーノにパスを出させて、彼にシュートを撃たせることもできたよ」

 駆け上がってきたフィルミーノへのパスを警戒し過ぎてシュートコースを空けていたことを指摘したキャラガーに、「確かにバートランドはあと2ヤードほど詰めることができたかもしれない」とネビルも同調。2人は前節でファン・ダイクが見せたような決断力がバートランドに欠けていたという結論に至り、白熱した議論を終えた。

 「バートランドはとても素早く後退してポジションにつき、とっさに反応していたけど、ペナルティアークに差しかかったところで決断をすべきだった。サラーを迷わせてパスを出させても良かったんだ。少し距離があるシュートだったが、“アリバイ守備”になっていたことは否めないね。いずれにせよ、素晴らしいフィニッシュだったし、大きなゴールだったよ」

Photos: Getty Images

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Profile

足立 真俊

1996年、岐阜県出身。生まれもっての“人見知り”を克服するためにアメリカにあるウィスコンシン州立大学でコミュニケーション学を専攻。学業の傍らで趣味として始めた翻訳活動がきっかけとなり、翻訳を通じたサッカーに関する情報発信を模索中。2019年5月、結局“人見知り”のままfootballista編集部の一員に。