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マネの“代役”以上の存在。ヌニェスがリバプールにもたらすもの

2022.06.28

 ベンフィカからリバプールに加入したウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェス(23歳)は、果たしてチームに何をもたらすのか。プレミアリーグ公式HPが同選手の能力を分析しているので紹介しよう。

豊富な得点バリエーション

 ボーナスを含めてクラブ記録となる移籍金8500万ポンド(約140億円)で加入したヌニェスの魅力といえば、まずは得点力だ。昨季はベンフィカでリーグ戦28試合に出場して26ゴールを奪い、得点王に輝いた。「76.5分間」に1ゴールの計算だという。

 ちなみに、昨季のプレミアリーグで1ゴールにかかる時間がこれより短かった選手はディボック・オリギ(42分に1ゴール)、南野拓実(59.3分に1ゴール)、ジェフ・ヘンドリック(70分に1ゴール)の3名だけ。彼らは出場時間が限られたため、レギュラー選手でヌニェスよりも短時間でゴールを稼いだ選手はいない。

 昨季はUEFAチャンピオンズリーグでも6ゴール(102.2分間に1ゴール)の結果を残した。特筆すべきは彼がゴールを決めた対戦相手である。バルセロナ、バイエルン、アヤックス、そして準々決勝のリバプール戦の2試合というビッグクラブを相手にネットを揺らしているのだ。

 得点のバリエーションも豊富だという。身長187cmの高さを生かした空中戦も強く、昨季リーグ戦とCLを合わせた32ゴールのうち6ゴールがヘディングによる得点。そして右WGラファのクロスから6ゴールを決めており、新天地ではトレント・アレクサンダー・アーノルドの高精度クロスから相手ゴールを脅かすだろう。ちなみに頭での6点以外は、得意の右足で21ゴール、左足で5ゴールとなっている。

リバプールの3トップにうってつけ

 CFとして使われることが多いが、ベンフィカでは3トップの左サイドで起用されることもあり、自らボールを運ぶこともできる。昨季のCLでドリブル突破数は13回(これはパリ・サンジェルマンのネイマールより1回少ないだけ)。バルセロナ戦ではドリブルで切れ込んで見事にネットを揺らしている。

 昨季のCLで6ゴール以上決めた選手はヌニェスを含めて12名いるが、その中で決定率(ゴール数/シュート数)は上位の方だ。17本のシュートで6ゴールのため決定率は35.3%。これはセバスティアン・アレ(50%)、ロベルト・レバンドフスキ(48.2%)、クリストファー・エンクンク(46.7%)、カリム・ベンゼマ(40.5%)に次いで5位だという。リバプール戦では、GKアリソンとの1対1の場面で冷静にファーサイドに流し込むチップシュートを決めた。

 ヌニェスはターゲットマンとしても使えるし、DFラインの裏へ抜け出すこともできる。さらにサイドアタッカーと流動的にポジションチェンジもできるため、リバプールの3トップにはうってつけの選手なのだろう。

 昨季の結果を考えると、バイエルンに移籍したFWサディオ・マネの穴を十分に埋めてくれるはずだ。「タイプが違う選手のため“代役”とは呼べないが、リバプールの攻撃の幅を広げる」と、記事もヌニェスの実力を総括している。


Photo: Getty Images

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サディオ・マネダルウィン・ヌニェスベンフィカリバプール移籍

Profile

田島 大

埼玉県出身。学生時代を英国で過ごし、ロンドン大学(University College London)理学部を卒業。帰国後はスポーツとメディアの架け橋を担うフットメディア社で日頃から欧州サッカーを扱う仕事に従事し、イングランドに関する記事の翻訳・原稿執筆をしている。ちなみに遅咲きの愛犬家。