NEWS

セリエAの“日常風景”。開幕3戦、早くも2クラブが監督交代を断行

2021.09.18

 セリエAが第3節を消化した後、エラス・ベローナとカリアリの2クラブが早くも監督の更迭に踏み切った。

SDイチ押しの監督が就任

 エラス・ベローナはボローニャ戦での敗戦で開幕3連敗となったことを受け、エウセビオ・ディ・フランチェスコ監督を解任した。ベローナの地元紙『アレーナ』によれば、練習メニューの強度が軽すぎ、その結果として試合では多くのミスが出ているのではないかとクラブの首脳が判断し、解任に踏み切ったという。

 第2節インテル戦の後にはディ・フランチェスコ監督が連れてきたフィジカルコーチが「家族の事情」を理由にチームを離れており、すでに現場に対してトレーニングを変える要請がなされていたという。

 そして後任にはイゴール・トゥドル監督が就任した。イタリアではウディネーゼで指導経験があり、昨季はユベントスの助監督としてアンドレア・ピルロ監督の下で働いていた。

 『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によれば、トミー・ダミーコSDがウディネーゼ時代の堅実な戦いぶりを高く評価しており、昨季限りでイバン・ユリッチ監督が退任した際も、後任として最後まで推していたという。トゥドル監督は9月16日から選手の指導を始めている。

カリアリには大物が“帰還”

 一方、カリアリも同じ時期にレオナルド・センプリチ監督の解任を表明した。第3節のジェノア戦で逆転負けを食らった後に、トンマーゾ・ジュリーニ会長が決断した。後任にはワルテル・マッツァーリ監督が就任した。契約は2024年6月までの3年間。ナポリを2位でフィニッシュさせ、インテルでの指導経験もある大物だ。

 現役時代には1982-83シーズンにカリアリでプレーしており、クラブには実に38年ぶりの”帰還”となった。

 9月15日にカリアリの空港に降り立ったマッツァーリ監督は、直撃取材をした複数の地元メディアに対し「環境は知っている。クラブが地元からどれだけ人気があるか、サルデーニャ州とその人々の価値も知っている。宣言は必要ない。必要なのは仕事だ」と短く語り、同日には早速練習を指導。9月19日のラツィオ戦まで日数がない中、選手たちに戦術上のアイディアを早速伝えていたという。

 一方、センプリチ監督は同日、自身のインスタグラム上にクラブやファンへの感謝を告げるメッセージをアップしたが、その中で「プロなので結果によって判断されることに慣れてはいるが、今回は戦力が完全にそろった状態で練習できたことが一度もなかった」とクラブ首脳陣をやんわりと批判した。

 カリアリの地元メディアの間でも「性急ではないか」という声があり、「移籍市場でセンプリチ監督の希望は叶えてもらえず、補強には穴があった。この状態で突入すれば不振は決まっていたようなもの」と、強化部門に対する批判の声が上がっていた。


Photo: Getty Images

プレミア会員になってもっとfootballistaを楽しもう!

プレミア会員 3つの特典

雑誌最新号が届く

会員限定記事が読める

会員限定動画が観られる

「footballista」最新号

フットボリスタ 2021年11月号 Issue087

【特集Ⅰ】 シティ・グループ、RBグループに続く新勢力が続々と…「派閥化」するフットボールの世界 /【特集Ⅱ】 All or Nothing ~アーセナル沼へようこそ~

10日間無料キャンペーン実施中

TAG

エラス・ベローナカリアリディ・フランチェスコワルテル・マッツァーリ

Profile

神尾 光臣

1973年福岡県生まれ。2003年からイタリアはジェノバでカルチョの取材を始めたが、2011年、長友のインテル電撃移籍をきっかけに突如“上京”を決意。現在はミラノ近郊のサロンノに在住し、シチリアの海と太陽を時々懐かしみつつ、取材・執筆に勤しむ。