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マンチェスター・シティ、イングランド史上初の4冠達成は実現するか

2021.04.03

 マンチェスター・シティは前人未到の4冠を達成することができるのか。ペップ・グアルディオラ体制5シーズン目のシティが偉大な挑戦に乗り出している。

プレミア制覇はほぼ確実に

 今季のシティは、シーズン序盤こそ少しつまずいたものの、2020年12月から公式戦21連勝を果たすなど、気づけば向かうところ敵なしの状態だ。プレミアリーグでは2位以下に14ポイント差を付けており、2年ぶりのリーグ優勝をほぼ確実なものにしている。

 さらにEFLカップではトッテナムとの決勝戦に進出しており、FAカップでもチェルシーとの準決勝を控えている。さらにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも8強に進んでおり、来週ドルトムントと準々決勝の第1レグを戦うことになる。

 まだまだ先は長いかもしれないが、もし仮にすべての大会を制して4冠を達成すれば、イングランド史上初の快挙となる。欧州を見渡しても「国内3冠+CL/チャンピオンズカップ)」の4冠は1966-67シーズンのセルティックしかいないのだ。

 シティは2018-19シーズンにも4冠を目指していたが、その時はCL準々決勝で涙を飲んで国内3冠に留まった。そもそも、その時の国内3冠でさえイングランドでは史上初の快挙だったため、ペップ政権のシティの凄さが伝わってくる。

 ちなみに、2年前はCLでトッテナムの前に屈しており、今回もやはりCLが最難関と見られるが、またしてもスパーズに、今回はEFLカップ決勝で苦汁をなめさせられる可能性もある。

4冠の可能性、4位の意外なクラブは?

 そんな中、『BBC』が興味深い特集を組んでいる。イングランドで「どのチームが最も4冠に近づいたか?」というものだ。これの面白いところは「タイトル数」ではなく「何月何日まで4冠の可能性が残されていたか」を調べているところにある。

 例えば、語り草となっている1998-99シーズンのマンチェスター・ユナイテッドだが、彼らは確かに“トレブル”を達成しており、4冠の可能性もあった。しかし当時のユナイテッドは12月2日にリーグカップで敗退しているため、記録は「12月2日」となる。

 そうやって日付で見ると、最もギリギリまで可能性を残していたのは2006-07シーズンのチェルシーで「5月1日」なのだ。当時のチェルシーはFA杯とリーグ杯の2冠に留まったが、プレミアでは終盤までユナイテッドと優勝争いを演じており、彼らの4冠の夢が途絶えたのはCL準決勝でPK戦の末にリバプールに敗れた5月1日なのだ。

 次に惜しかったのは2008-09シーズンのユナイテッドの「4月19日」、続いて前述の2018-19シーズンのシティで「4月17日」となる。ここまでは順当に思えるが、4番目に惜しかったクラブがあまりにも意外だった。なんと、あのバーンリーなのだ!

 1959-60シーズンにクラブ史上2度目のリーグ制覇を果たした彼らは、翌1960-61シーズンにチャンピオンズカップに出場して1回戦を突破し、ベスト8に進出した。さらにFAカップとリーグカップでも準決勝まで駒を進めたため、彼らの記録はチャンピオンズカップ準々決勝のハンブルガーSV戦で敗退した「3月15日」となる。結局、そのシーズンの彼らは無冠に終わったが、それでもイングランド史上4番目の記録となっているのだ。

 果たしてシティの4冠の夢は、何月何日まで続くのだろうか……。


Photo: Getty Images

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Profile

田島 大

埼玉県出身。学生時代を英国で過ごし、ロンドン大学(University College London)理学部を卒業。帰国後はスポーツとメディアの架け橋を担うフットメディア社で日頃から欧州サッカーを扱う仕事に従事し、イングランドに関する記事の翻訳・原稿執筆をしている。ちなみに遅咲きの愛犬家。