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神戸新施設『Vissel Performance Center』の設計過程。「15年後でも対応できる」山田大都プロジェクト責任者が残す余白とは?

2026.06.23

ヴィッセル神戸は今年3月19日、新トレーニング施設「Vissel Performance Center(VPC)」の運用を開始した。クラブハウスがあるいぶきの森球技場に新設されたこの施設は従来のトレーニングスペースの約4倍の広さを誇り、ジョンソンヘルステックジャパン社のメインブランドであるMATRIXのトレーニング機材を導入。オープンとともに賛否を含めた大きな反響を呼んだ施設は現在どのように運用されているのか。この施設の設計に至った過程はどのようなものか。前編では生駒武志フィジカルコーチ、後編では山田大都プロジェクト責任者に聞いた(取材日:5月20日)。

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「1年半近くを要した」コンセプト決定の裏側

――この施設の立ち上げにいつから、どのような経緯で関わり始めたのですか?

 「2024年の4月頃からです。その年の1月のキャンプで、弊社の千布(勇気)社長と選手が対話する機会があり、そこでトレーニング環境の拡張計画が持ち上がりました。その号令の下、プロジェクトチームが立ち上がり、実現に向けて動き出しました。設計はもちろんですが、まずは『どこに建てるのか』という用地選定から始まり、コンセプトの策定、費用算出、行政手続きなど、一つひとつ調査を重ねていきました。ゼロからの発進でしたが楽天グループのファシリティ部門の力も借りて、社内の一大プロジェクトとして動き出しました」

――建設場所はいぶきの森球技場のピッチ脇になりました。どのように決めたのでしょうか?

 「グラウンドから離れた駐車場側に広大なスペースもありましたが、Jリーグの他クラブを調査する中で『ジムとロッカーが離れていると選手の利用率が下がる』という課題が浮き彫りになりました。選手が練習の合間にすぐアクセスできる場所であるべきだと考え、このクラブハウス横のスペース以外にはないという結論に至りました」

――設計の構想から完成に至るまでのプロセスで難しかった部分はどこですか?

 「会社として『どういう施設を建てるべきか』という要件定義が非常に難しかったです。『アジアナンバーワンクラブを目指す』というゴールは明確でも、それを具体的にどのような施設に落とし込むか。規模感についても複数の候補がありました。予算や敷地面積といった物理的な制約に加え、強化、現場のコーチ陣が求める理想との折り合いをつけ、何が最適かを見極める作業には苦労しました。コンセプト決定まで1年半近くを要しています」

山田大都プロジェクト責任者(Photo: ©VISSEL KOBE)

――計画を前に進める上で、まず達成したいコンセプトの大枠はどんなものでしたか?

……

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Profile

邨田 直人

1994年生まれ。サンケイスポーツで2019年よりサッカー担当。取材領域は主にJリーグ(関西中心)、日本代表。人や組織がサッカーに求める「何か」について考えるため、移動、儀礼、記憶や人種的思考について学習・発信しています。ジャック・ウィルシャーはアイドル。好きなクラブチームはアーセナル、好きな選手はジャック・ウィルシャー。Twitter: @sanspo_wsftbl

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