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取られた以上に取ればいい。破壊力なら宇宙一のセレソン

2018.03.12

至高のチームをWCCFで再現!私のベストイレブン


15周年の節目を迎えたWCCF。醍醐味である国やクラブ、時代を超えた自分だけの“ドリームチーム”作りはもちろんのこと、自分が好きな国やクラブの選手を集めて最高のチームを作る“○○縛り”も楽しみ方の一つとして定着している。その長い歴史の間に積み重ねられてきた百花繚乱のカードを使って、一家言あるフットボリスタ執筆陣が選ぶ最高の○○チームを、ここに再現する。

#2 沢田啓明さんが選ぶ至高のブラジル代表

 ブラジル代表の伝統的なフォーメーションは4バック2ボランチの[4-4-2]だ。しかし、戦術に関しては「ブラジル版トータルフットボール」とも呼べる現在のセレソンが歴代最高と考え、その主要フォーメーションである[4-1-4-1]を採用したい。

 この場合、通常であれば選手の構成は2SB、2CB、アンカー、2ボランチ、2サイドMF、1トップで、それぞれの機能を果たす選手の中からレギュラーを選ぶのが常道だ。しかし、ブラジルサッカーの最大の魅力は攻撃であり、偉大なアタッカーがいくらでもいる。そこで、「相手にボールを渡さないでずっと攻め続けたら、守りはさほど気にしなくても良い」と割り切り、本来ならボランチを置く2列目中央にもアタッカーを投入する。ブラジルの場合、守備の選手を多く入れてもどうせミスが出て失点する。完璧な守備を求めても土台無理なので、「仮に失点してもそれ以上の点を取ればいい」と考えてスーパー・オフェンシブなチームを作ることにした(世界でこんなチームが一つくらいあってもいいだろう)。

ロマーリオはベンチ外、理由は…

 CFは超人的なスピードとパワーで“フェノメノ”(異常現象)と呼ばれたロナウドか「ペナルティエリア内なら世界歴代最高の点取り屋」とクライフに称賛されたロマーリオ。スケールの大きさを考えて、ロナウドを選んだ。とするとロマーリオは控え、ということになるが、この問題児をベンチに置くとチームの輪を乱すに違いないのでベンチ外とする。

 2列目のサイドは、左サイドでロナウジーニョに人間離れしたテクニックと豊かな創造性を発揮してもらう。ネイマールも本来は左サイドが得意なポジションだが、このチームでは若造に過ぎない。大先輩に遠慮して、右サイドへ回ってもらう。中央は、キング・ペレとジーコ。ペレは万能型の選手で、実は守備能力も高い。とはいえ、キングに汗をかかせるわけにはいかないので、相手にボールを奪われたらペレをトップに残してロナウドが戻り、ネイマール、ロナウジーニョ、ジーコが珍しく守備に奔走し、ボールを奪えないまでも相手のパスコースを限定する。

 そして、中盤の守備のほとんどを闘将ドゥンガに任せる。最終ラインの前で、鬼の形相でひたすら相手ボールを強奪してもらう。それ以外は何もしなくていいし、してほしくもない。

 SBは右カフー、左ロベルト・カルロスで決まり。例によって、守備はほどほどにしてウイングのようなプレーをするはずだ。CBは、技術と状況判断が抜群のチアゴ・シウバ、高さと強さがあるルシオのコンビを選ぶ。T.シウバの精度の高い中長距離パスはこのチームでも有効だろう。ルシオは前にスペースがあればドリブルで持ち上がるのが大好きだが、このチームではそれは必要ないので自重してもらう。

 GKは、1994年と1998年のW杯で活躍したタファレルを選ぶ。

 これだけアタッカーを選ぶ“掟破り”を冒しても、ロマーリオの他にも伝説の右ウイング・ガリンシャや“左足の魔術師”リベリーノ、“ドトール”ソクラテス、リバウド、カカーらをベンチに置かざるを得ない。断腸の思いだが、仕方がない。

 このチームなら、ペレの采配で中央から、サイドからとひたすら攻め続けることができる。ポゼッションは、どんな相手でも70%を超えるのではないか。

 正直なところ、守備には不安がある。しかし、華麗な攻撃と並んでセレソンのもう一つの伝統である“守備のうっかりミス”で1点や2点取られたところで、何の問題もない。この「至高のセレソン」を3点以下に抑えられるチームなど、地上はおろか宇宙にも存在しないはずだから。


■『WCCF』 基本情報

商品名 WORLD CLUB Champion Football 2017-2018
ジャンル スポーツカードゲーム

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■WCCFで再現!私のベストイレブン
#1 頂点を極めた歴代ラ・ロハ以上!華麗なる”最光”スペイン代表
#2 取られた以上に取ればいい。破壊力なら宇宙一のセレソン


Photo: Getty Images

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WCCFブラジル代表

Profile

沢田 啓明

1986年ワールドカップ・メキシコ大会を現地でフル観戦し、人生観が変わる。ブラジルのフットボールに魅せられて1986年末にサンパウロへ渡り、以来、ブラジルと南米のフットボールを見続けている。著書に『マラカナンの悲劇』(新潮社)、『情熱のブラジルサッカー』(平凡社新書)など。