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青と赤~マンチェスターダービー激闘譜~

2016.03.14

本誌「Game Labo」でもおなじみの大人気サッカーゲームアプリ「ポケサカ」で現在、マンチェスター・シティFCとのコラボレーションが開催中だ。そこで今回は、コラボを記念してゲーム内で掲載されている「マンチェスターCコラム」を特別に公開! 第4回のテーマは「ダービー」。約6日後に迫る今季2度目の激突を前に、130年以上におよぶマンチェスター・ユナイテッドとのライバル史を振り返る。

 マンチェスター・シティの現オーナー、シェイク・マンスールは「世界制覇」の野望を抱いている。そんな大目標達成へ向けた第一通過点、それは「市内制覇」だ。地元には国内最多20回のリーグ優勝歴を誇るマンチェスター・ユナイテッドがいる。宿敵には、1881年から2015年までの計170戦に及ぶマンチェスターダービーで通算49勝51分70敗と大きく水を開けられているのだ。

 格下とされた「青コーナー」の意地と別格を自負する「赤コーナー」の誇りがぶつかるダービーは熱い。市民が週替わりで地元の両軍を応援していたのは19世紀の昔。今世紀にはマンチェスターCのDFだったアルフ・インゲ・ハーランドが、ロイ・キーンによる故意の危険行為で膝に重傷を負った2001年の一戦(1-1)のような醜い遺恨も生まれている。

 もちろん、青と赤に彩られた名勝負も多い。例えばマンチェスターCが敵地で撃ち合った2009年9月のリーグ戦。最終的には土壇場でマイケル・オーウェンのゴールに泣いたが(4-3)、マンチェスターCはオールドトラッフォードで3度も同点に持ち込んでみせた。自らネットは揺らせなかったものの、チームの前線にはマンチェスターUから掟破りの移籍を敢行したばかりのカルロス・テベス。市内の一部には、意気揚がるマンチェスターC陣営のムードを誇示するかのごとく、青地にテベスの姿と「ようこそマンチェスターへ」の文字が躍る広告看板が登場してもいた。

 通算勝利数では敵わないマンチェスターCだが、記憶に残る勝利の数では負けていない。1974年4月後半のリーグ対決では、前年までマンチェスターUの点取り屋だったデニス・ローがバックヒールで決勝点(0-1)。宿敵を2部リーグへと蹴落とすゴールでもあった。1989年9月には、当時ホームだったメイン・ロードでマンチェスターUに大勝(5-1)して自軍のトップリーグ復帰を祝ってもいる。

 シティ・オブ・マンチェスタースタジアム(現エティハド・スタジアム)1年目の2004年3月にも、ホームでのダービーで番狂わせを演じた(4-1)。先制ゴールを決めたのは、リバプール出身でマンチェスターUからの得点をこよなく愛するロビー・ファウラー。クリスティアーノ・ロナウドのシュートが1度ならず2度までもゴール枠を叩く運にも助けられながら終盤を迎えると、ユース出身のショーン・ライト・フィリップスが駄目押しの4点目を叩き込んだ。

 そして、44年ぶりのリーグ優勝を果たした2011-12シーズンの“ダブル”。開幕前哨戦にあたるコミュニティシールド(3-2)とFAカップでの対決(2-3)には敗れたが、プレミアリーグではホームとアウェイで勝利を手にした。特に、11年10月のアウェイゲームは記録的な大勝(1-6)。実に85年ぶりとなるマンチェスターU戦6得点は、宿敵に56年ぶりの大敗という屈辱を与えた。

 12年4月末のホームゲームは対照的に僅差(1-0)となったが、これもまた歴史的な勝利だと言える。互いに負けられなかった首位攻防戦は、勝利の重要性から「史上最大のダービー決戦」とまで呼ばれた。その一戦を制したのだ。主将のCBバンサン・コンパニが、チームの要にふさわしく得失点差での首位奪回を意味する1点をヘディングで決めてみせた。

 チームとしても最終的なプレミア王者たる戦いぶりだった。相手GKダビド・デ・ヘアのセーブがなければ、終了数分前に敵の息の根を止められた。タックルが飛び交った終盤、マンチェスターUを率いていたサー・アレックス・ファーガソンがマンチェスターCベンチのロベルト・マンチーニ監督に食ってかかった場面に、敗者の苛立ちが象徴される。130年を越すマンチェスターダービー史に「覇権交代」が刻まれた瞬間。市内の日陰から抜け出したマンチェスターCはその2シーズン後、再びプレミア王者に輝いた一昨季にも、合計7得点のマンチェスターU戦ダブル(4-1/0-3)を達成してみせたのだ。

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配信元 NewsTech Inc.

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Profile

山中 忍

1966年生まれ。青山学院大学卒。在住も20年を超えた西ロンドンが第二の故郷。地元クラブのチェルシーをはじめ、イングランドのサッカー界を舞台に執筆・翻訳・通訳に勤しむ。著書に『勝ち続ける男 モウリーニョ』、訳書に『夢と失望のスリー・ライオンズ』『ペップ・シティ』など。英国「スポーツ記者協会」及び「フットボールライター協会」会員。