ジュビロ磐田のジャーメイン良がJ1でも得点を量産している。17節終了時点で得点ランク2位の11得点。現在はケガで離脱中だが間もなく復帰する見込み。昨季のJ2で掴んだ感触をいかにアップデートし、J1にアジャストしたのか。磐田を追うライター、森亮太が迫る。
9番への挑戦は偶然だった⁈
2シーズンぶりに帰ってきたJ1の舞台で開幕から10戦10発と衝撃的な活躍を見せたジャーメイン良。5戦5発とゴールを量産した4月はJ1の月間MVPを受賞した。遅咲きのストライカーが“覚醒する”までの道のりに迫った。
昨季から片鱗はあった。
昨季当初に与えられたポジションは、右サイドハーフ。当時チームには、1トップ適正の高い杉本健勇がいたことや、ジャーメインが左利きという特性を活かし、カットインからフィニッシュに絡める特長を考慮。「サイドでも特長を活かせる」という意図でサイドハーフでの起用に至っていた。
だが、昨年4月に杉本が横浜F・マリノスへ期限付き移籍。ファビアン・ゴンザレスが契約問題によってFIFAから公式戦の出場停止期間内だったことに加え、唯一のセンターフォワード候補だった後藤啓介がJ2第13節・東京V戦で負傷。センターフォワードのポジションはあっという間に人材不足という緊急事態に陥った。
そこでジャーメインにセンターフォワードとしてのチャンスが回ってきたことが、9番としての新たな挑戦の始まりとなった。
「絶対にセンターフォワードにはまる」という確信
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Profile
森 亮太
1990年生まれ、静岡県出身。主に静岡県で活動するフリーライター。18年からジュビロ磐田とアスルクラロ沼津の番記者としてサッカー専門新聞”エルゴラッソ”やサッカーダイジェストなど、各媒体へ記事を寄稿している。
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2024.05.23