熱いファンの存在で知られ、ザンクトパウリのようなカルトクラブが存在しているドイツで今、イタリアのとある小クラブが密かに注目を集めているという。なぜそんなことが起こっているのか、レポートする。
イタリアのフィレンツェに、ドイツのファンシーンでよく知られている小クラブがある。名前は、CSリボウスキ(Centro Storico Lebowski)だ。“デュード主義”なる熱狂的なファンを生み出したコーエン兄弟の映画『ビッグ・リボウスキ』の主人公“デュード”の顔がエンブレムであり、チームカラーは黒とグレーという変わったクラブだ。クラブは現在6部のアマチュアリーグに所属しており、将来的にはセリエD(4部)昇格を目指している。
ウルトラスが中心となって作り上げたクラブということで、ドイツのファンシーンでは知る人ぞ知る存在となっていたイタリアの小クラブは今季の初め、長年フィオレンティーナやインテルなどのトップクラブで活躍した元スペイン代表MFボルハ・バレーロの加入によって注目を集めた。そんなCSリボウスキについて、『キッカー』誌が掲載したルポルタージュを基に紐解いていきたい。
地元ウルトラスが選んだフィレンツェ最弱のクラブ
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Profile
鈴木 達朗
宮城県出身、2006年よりドイツ在住。2008年、ベルリンでドイツ文学修士過程中に当時プレーしていたクラブから頼まれてサッカーコーチに。卒業後は縁あってスポーツ取材、記事執筆の世界へ進出。運と周囲の人々のおかげで現在まで活動を続ける。ベルリンを拠点に、ピッチ内外の現場で活動する人間として先行事例になりそうな情報を共有することを心がけている。footballista読者の発想のヒントになれば幸いです。
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