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マンチェスター・ユナイテッドの「マイ・ウェイ」【マンU 0-5 リバプール】

2021.10.27

オールドトラッフォードで50分までに5失点。21-22シーズンのプレミアリーグ第9節で記録された、この衝撃的な大敗の背景には何があったのか。マンチェスター・ユナイテッドというチームが「らしさ」の呪縛にとらわれている間に、リバプールはずっと先に行ってしまっていた。それがあまりにも素直に表れた0-5だった――西部謙司氏が綴る。

主導権?リバプールに対しても?

 オールドトラッフォードから試合中に人々が去っていった。この有名なスタジアムはアクセスが良くない。およそ大量輸送に不向きなトラムがトコトコと走っている小さな駅はいつもファンであふれ返ってしまう。周辺の道路も大渋滞。試合が終わる前に帰路につく人々がいるのはいつものことだ。ただ、今回はそれだけではなかった。

 50分を経過した時点で0-5。すでに帰ってしまった人々はいい判断だった。少しは何かが起こるだろう、せっかく来たのだからもう少し見ていこうと思って残った人にはお気の毒。確かに何かは起こったが、それは60分のポール・ポグバの退場だった。かなり我慢強いファンでもこれが限度というものだ。ただ、最後まで見届けた人はいつもより帰路が空いていたかもしれない。

 「我われは今、どん底にいる。これ以上ひどい気分になることはない」

 オーレ・グンナー・スールシャール監督は試合後にそう言っていたらしいが、その後に“#OleOut”を見たとしたら、さらに「ひどい気分」になっていたのではないか。……

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マンチェスター・ユナイテッドリバプールレビュー

Profile

西部 謙司

1962年9月27日、東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、会社員を経て、学研『ストライカー』の編集部勤務。95~98年にフランスのパリに住み、欧州サッカーを取材。02年にフリーランスとなる。『戦術リストランテV サッカーの解釈を変える最先端の戦術用語』(小社刊)が発売中。