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「もはやこの業界にハートはない」シュールレとヘベデスを早過ぎる引退へと誘った重圧

2020.12.01

今年の夏をもってピッチに別れを告げたアンドレ・シュールレとベネディクト・ヘベデス。前者は29歳で、後者は32歳。ともにドイツ代表でも主力を張った2人が早期の引退を決断するに至った、進化するサッカー界の陰の部分に焦点を当てる。

 選手が現役を引退すると、テレビ番組ではそのキャリアの偉大な瞬間と、時に悲劇的な敗北を振り返る映像が流される。2020年の夏、ドイツでは2選手の引退が注目を集めた。多くの人たちにとっては早過ぎるように感じられたし、グラマラスなこのスポーツの陰の面についての報道も伴ったからである。

 その2選手とは2014年、ドイツのW杯優勝の際に重要な役割を果たした、アンドレ・シュールレ(29/引退時の年齢)とベネディクト・ヘベデス(32)のことだ。……

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アンドレ・シュールレベネディクト・ヘベデスロベルト・エンケ

Profile

ダニエル テーベライト

1971年生まれ。大学でドイツ文学とスポーツ報道を学び、10年前からサッカージャーナリストに。『フランクフルター・ルントシャウ』、『ベルリナ・ツァイトゥンク』、『シュピーゲル』などで主に執筆。視点はピッチ内に限らず、サッカーの文化的・社会的・経済的な背景にも及ぶ。サッカー界の影を見ながらも、このスポーツへの情熱は変わらない。