REGULAR

現役指導者自ら明かす、北欧の強豪ユースの育成事情

2020.06.14

TACTICAL TALK~進化型サッカー対談~

雑誌フットボリスタの連載「TACTICAL FRONTIER」でサッカーの“戦術革命”について論じている結城康平が、SNS等を通じて交流を持っている気鋭の指導者やアナリストらを招き対談。今この瞬間にもアップデートされている最先端理論から旬なトピックまで、現場レベルの“最前線”を聞き出す。

第2回の対談者は、 デンマークの強豪FCミッティランのU-19チームを率いるヘンリク・イェンセン(@Henrik110)。35歳の若さで国内屈指のユースを率いる先進的な指導者に、最先端の育成を語ってもらった。

指導者としての経歴

結城「最初に、日本の読者に自己紹介をお願いしても宜しいでしょうか?」

イェンセン「ヘンリク・イェンセン、35歳です。2004年に指導者としてのキャリアをスタートし、デンマークとスウェーデンのクラブで働きました。私のコーチングスタイルは率直なコミュニケーションとフィードバックを重視しており、選手や周囲のスタッフとの積極的なコミュニケーションが得意です」

結城「スウェーデンで働くことになった理由を教えていただけますか?」

イェンセン「もともとは母国のデンマークで指導者をスタートして、スウェーデンでは2年間在住しました。スウェーデンで仕事をすることになったのは、プライベートな理由からでした。実は私の彼女であるヤンニ・アーンスがサッカーのデンマーク代表として活躍しており、当時はスウェーデンのクラブに在籍していたんです。そういった理由からスウェーデンに移り、IFKノルシェーピンのU-17チームとリンシェーピングFCで指導者を務めました。 リンシェーピングFCは女子チームですが、スウェーデン国内では常に優勝候補となる強豪です」……

残り:4,723文字/全文:5,461文字 この記事の続きは
footballista MEMBERSHIP
に会員登録すると
お読みいただけます

Profile

結城 康平

1990年生まれ、宮崎県出身。ライターとして複数の媒体に記事を寄稿しつつ、サッカー観戦を面白くするためのアイディアを練りながら日々を過ごしている。好きなバンドは、エジンバラ出身のBlue Rose Code。

RANKING

TAG