翌日更新! カタールW杯注目試合レビュー
グループステージでブラジル代表を苦しめたスイス代表相手に6ゴール。黄金世代を超え、歴代最強のポルトガル代表がカタールの地で誕生するかもしれない。
堅守のスイス代表に6-1。ポルトガル代表のギアが切り替わった。
クリスティアーノ・ロナウドに代わって先発したゴンサロ・ラモスがハットトリックの大活躍、アトレティコ・マドリーへ移籍してから輝きを失っていたジョアン・フェリックスも覚醒した感があった。
17分、ジョアン・フェリックスが少し浮かせたパスでペナルティエリア内のラモスに渡して密集へ突っ込む。ラモスはDFを背負いながらハーフターンで外すと、豪快にニア上を打ち抜いた。
33分にはCKからペペが打点の高いヘディングシュートを叩き込んで2-0。後半に入るとディオゴ・ダロトの低いクロスボールをニアポストの前で合わせたラモスの2点目で3-0とリードを広げる。アシストしたダロトはジョアン・カンセロに代わって右SBに起用され、堅実な守備だけでなく攻撃でも結果を残し期待に応えた。
55分、ジョアン・フェリックスを起点とした攻撃からラファエル・ゲレイロが4点目。スイスもCKからマヌエル・アカンジが1点を返したが焼け石に水だった。ジョアン・フェリックスのラストパスからラモスが決めてハットトリックを完成、ロスタイムの92分には交代出場のラファエル・レオンがファーへ巻くシュートを沈めて6点目をゲットした。……
Profile
西部 謙司
1962年9月27日、東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、会社員を経て、学研『ストライカー』の編集部勤務。95~98年にフランスのパリに住み、欧州サッカーを取材。02年にフリーランスとなる。『戦術リストランテV サッカーの解釈を変える最先端の戦術用語』(小社刊)が発売中。