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『ガーディアン』紙コラボ企画!現地識者のW杯出場国ガイド⑪「コスタリカ」

2022.11.26

World Cup 2022Guardian Experts’ Network – Costa Rica Team Guide

英国の高級紙『ガーディアン』の呼びかけのもと、出場32カ国の一流メディアが集結し、それぞれの代表チーム情報を共有する「カタールW杯コラボレーション企画」。footballista2018W杯、2019年女子W杯に続き“日本代表”として参加した。内部事情に通じるエキスパートが寄稿した、主要国のチームガイドをシリーズでお届けしよう。

The Costa Rica team guide was by Esteban Valverde (https://twitter.com/estebanv_ln) and Cristian Brenes (https://twitter.com/cristianb_ln)

They write for La Nacion (https://www.nacion.com/)

The plan|チーム状況

 2021年半ばにルイス・フェルナンド・スアレスが監督に就任してから、コスタリカ代表チームの顔ぶれは大きく変わった。コロンビア人指揮官は短期間で大胆な世代交代を図り、15カ月間に22人の選手を代表デビューさせたのだ。うち11人は、カタールW杯北中米カリブ海予選に出場した。15カ月間に合計77人の選手を起用したスアレス監督は「少し多過ぎたかもしれません。多くの選手を試す中で失ってしまったものもあります」と語っている。

 スアレス・コスタリカの船出は順風満帆とはいかなかった。2021年のCONCACAFゴールドカップは準々決勝でカナダに敗れてベスト8敗退。W杯予選では最初の7試合で6ポイントしか獲得できなかった。だが、惜敗したアウェイのアメリカ戦とカナダ戦で、チームはようやく組織として機能し始める。この時のメンバーの多くは10代の選手や20歳になったばかりの選手たちで、そのうちの1人は現在18歳のウインガー、ジェウィソン・ベネットだった。新世代のチームへと進化を遂げたコスタリカは、この後、W杯予選後半の7試合で獲得可能な最大勝ち点21のうち19を獲得。本大会出場を懸けた大陸間プレーオフでは、[4-4]の強固な守備ブロックとGKケイラー・ナバスのチームを鼓舞するパフォーマンスでニュージーランドにゴールを許さなかった(1-0)。

 コスタリカは得点を量産するチームではないが(W杯予選14試合で13得点)、失点はもっと少ない。守備の要であるGKナバス、そしてオスカル・ドゥアルテとフランシスコ・カルボのCBコンビが堅守を支えてきた。攻撃に関しては、スピーディーなカウンターからゴールを狙うことが多い。セルソ・ボルヘスのパスから、ベネットやアンソニー・コントレラス、ジョエル・キャンベルがスピードを生かしてフィニッシュに絡む。

 この15カ月間に多くを経験して成長した選手たちは、この大会で「特別なこと」を達成できると信じている。CBのケンダル・ワストンはこう語った。「私たちは優勝を目指してW杯に行きます。そんなことを言うなんてクレイジーだと思う人もいるでしょうけど、そう思いたい人にはそう思わせておけばいいんです」。

The coach|監督

ルイス・フェルナンド・スアレス(Luis Fernando Suárez

62歳|コロンビア国籍|2016年6月就任……

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