REGULAR

“オランダ対策”が功を奏したエクアドル、先制されるも追い付きドローに【オランダ 1-1 エクアドル】

2022.11.26

翌日更新! カタールW杯注目試合レビュー

試合開始早々に先制したオランダだったが、その後はエクアドルが優勢に試合を進め、後半には同点に追い付いて1-1でタイムアップ。この結果を受けオランダへの外圧が強まっているという

オランダ先制も、相手にペースを握られる

 今年のエクアドルは[4-2-3-1]ないしは[4-4-2]を採用してきた。つまり4バックシステムのチームだ。W杯初戦のカタール戦は後者を選択した。しかし、オランダ戦では[5-4-1]にシステムを変えた。同じく5バックシステム([5-3-2])を敷くオランダのルイ・ファン・ハール監督は「我われのほうがこのシステムに慣れている」とキックオフ前のインタビューで答えた。立ち上がり6分にはCBナタン・アケからCFステフェン・ベルフワインへの楔を合図にオランダが一気に仕掛け、最後は好調コーディ・ガクポが今大会2ゴール目となる豪快な左足シュートを決めて先制した。

ガクポ(右)の2試合連続弾で先制したオランダだったが、その後は苦戦を強いられる

 7試合連続無失点という鉄壁の守備を早くもオランダに破られてしまったエクアドルだったが、およそ1年ぶりの5バックシステムの感触を徐々に取り戻していく。オランダ中央のCBフィルジル・ファン・ダイク、2人のCMF、フレンキー・デ・ヨングとステフェン・ベルフハウスを、エクアドルの1トップ(ミカエル・エストラーダ)、2シャドー(ゴンサロ・プラタ、エネル・バレンシア)がロックオン。モイセス・カイセド、ジェグソン・メンデスのCMFコンビが中盤のフィルター役として機能しオランダのビルドアップを封じ込んだ。……

残り:3,389文字/全文:4,078文字 この記事の続きは
footballista MEMBERSHIP
に会員登録すると
お読みいただけます

Profile

中田 徹

メキシコW杯のブラジル対フランスを超える試合を見たい、ボンボネーラの興奮を超える現場へ行きたい……。その気持ちが観戦、取材のモチベーション。どんな試合でも楽しそうにサッカーを見るオランダ人の姿に啓発され、中小クラブの取材にも力を注いでいる。

RANKING