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プレー強度の差で圧倒、開催国初戦の「不敗神話」を打ち崩す【カタール 0-2 エクアドル】

2022.11.21

翌日更新! カタールW杯注目試合レビュー

注目のカタールW杯開幕戦は、プレー強度で上回る南米代表エクアドルが“万全”の準備で臨んだ開催国を一蹴。W杯開催国初戦の「不敗神話」を打ち崩した。

切り替えとゲート

 場内アナウンスのキックオフカウントダウンがまだ「4」のタイミングでカタールがキックオフ、そのままロングボールとハイプレスでラッシュする。激しい攻防となり、3分にエクアドルが中盤左でFKを得た。これをプレミアリーグのブライトンで活躍する左SBエストゥピニャンがファーサイドへ蹴り込み、そこからバレンシアのゴール……に見えたがオフサイド判定となる。

 今大会から採用されている「半自動オフサイドテクノロジー」が早くも発動した。ボールにチップが内蔵されていて、自動的にオフサイド判定ができるという代物らしい。エストゥピニャンのハイクロスにカタールのGKアルシューブが飛び出したがクリアできず、その後方にいたエストラードがオフサイドと判定されたのだが、どの瞬間にオフサイドだったのかリプレーで見ても正直よくわからなかった。いきなりモヤるカタールW杯。

 しかし、エクアドルは気落ちする様子もなくここからボールを握り始めた。そして気持ちの切り替えのみならず、プレーの切り替えも早かった。攻撃から守備へのトランジションがカタールより明らかに速く、これがゲームの趨勢を決している。切り替え大事。……

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Profile

西部 謙司

1962年9月27日、東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、会社員を経て、学研『ストライカー』の編集部勤務。95~98年にフランスのパリに住み、欧州サッカーを取材。02年にフリーランスとなる。『戦術リストランテV サッカーの解釈を変える最先端の戦術用語』(小社刊)が発売中。

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