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『ガーディアン』紙コラボ企画!現地識者のW杯出場国ガイド⑨「ポルトガル」

2022.11.24

World Cup 2022:Guardian Experts’ Network – Portugal Team Guide

英国の高級紙『ガーディアン』の呼びかけのもと、出場32カ国の一流メディアが集結し、それぞれの代表チーム情報を共有する「カタールW杯コラボレーション企画」。footballistaは2018年W杯、2019年女子W杯に続き“日本代表”として参加した。内部事情に通じるエキスパートが寄稿した、主要国のチームガイドをシリーズでお届けしよう。

The Portugal team guide was written by Nuno Travassos (https://twitter.com/nunotravassos)
He writes for Maisfutebol (https://maisfutebol.iol.pt/)

The plan|チーム状況

 最近のチームパフォーマンスと試合結果から、今大会でポルトガル代表が好成績を残せる可能性は疑問視されている。とりわけ、昨年11月のW杯欧州予選セルビア戦での敗戦(これによりプレーオフに回ることになった)と、今年9月のUEFAネーションズリーグ、スペイン戦での敗戦(これによりファイナル4進出を逃した)の後では、懐疑的な見方をせざるを得ない。

 この2つの敗戦は、目を見張るような魅力的なフットボールをしたかと思えば、失点を恐れて自陣に引きこもった挙げ句、失点するという現チームの一貫性のなさを物語っている。スイスやチェコには快勝した一方で、欧州予選ではアイルランド相手に2試合とも苦戦を強いられた(ホームでは試合終了間際にロナウドが挙げた2得点で2-1の逆転勝利、アウェイでは0-0)。

 好不調の波があるにもかかわらず、カタールW杯に臨むフェルナンド・サントス監督はこれまで同様、いや、これまで以上に楽観的に構えている。ポルトガルに初タイトルをもたらしたEURO2016の時には「決勝が終わるまで私たちはポルトガルには帰りません」と語った指揮官は、今回は次のように語った。

 「このチームにはまだお見せしていないポテンシャルがあります。今年はそのポテンシャルが開花する年になるでしょう。私にはその自信があります」

 今大会、初のW杯タイトルを目指すポルトガル代表には、才能豊かなワールドクラスの選手がそろっている。だが、2人の選手をめぐって2つの大きな疑問符がつく。来年2月で40歳になるペペは、フィジカル面での衰えが著しい。そしてクリスティアーノ・ロナウドは、マンチェスター・ユナイテッドでスタメンを張れなくなったという事実に加えて、クラブ批判を展開したあの驚きのインタビューがもたらす影響と向き合わなければならない(編注:W杯初戦2日前の11月22日に「契約解除」が発表された)。

 こうした懸念材料はあるが、[4-3-3]の基本フォーメーションに変更はないだろう。ベルナルド・シルバが右サイドから中央に進入することで[4-4-2]になる可変システムだ。ディオゴ・ジョタの負傷欠場により、今季セリエAのベストプレーヤーの1人と言っていいラファエル・レオンが左ウイングで躍動するのではないか。

The coach|監督

フェルナンド・サントス(Fernando Santos)
68歳|ポルトガル国籍|2014年9月就任……

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ヌーノ トラバソス