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プレミアリーグは“冬休み”中。選手たちはドバイに集結?

2020.02.06

 今シーズンのプレミアリーグは“ウィンターブレイク元年”とあって、終盤戦に向けて冬休みの過ごし方が大事になってくる。

 ウィンターブレイク(プレミアでの正式名称は「ミッドシーズン・プレーヤー・ブレイク」)の導入により、プレミアリーグ第26節は2月8日(土)の週末と翌週末に分けて開催されている。そのため、どちらかの週末は必ずオフになる。

各クラブともつかの間のオフを満喫

 2月8日(土)の週末がオフになったのは、ビッグ6のうちマンチェスター・シティを除いた5チームなど計12クラブ。30年ぶりのリーグ優勝に向けて独走中のリバプールもオフだった。そのため「カップ戦の伝統を軽んじた」と批判を受けながらも休みを優先させ、2月4日のFAカップ再試合にはU-23チームを送り込んで見事に勝利した。

 若手が奮闘している頃、トップチームのメンバーは貴重な休みを満喫していた。ロベルト・フィルミーノは夫婦でモルディブにてバカンス。同胞のファビーニョ夫妻も同じ場所で羽を伸ばしたようだ。トレント・アレクサンダー・アーノルドアダム・ララーナはアメリカのマイアミでNBAを観戦したという。例外はジェームズ・ミルナーくらい。彼はバカンスに行かずに若手の練習に参加し、FA杯のシュルーズベリー戦もスタンドで観戦と、相変わらずの真面目ぶりを発揮した。

 ミケル・アルテタ新政権となってまだ1カ月強のアーセナルは、ゴールレスに終わった2日のバーンリー戦から飛行機で戻ると空港で解散し、そのまま旅先へと飛び立つ者もいた。2月6日(木)からドバイで合宿を張るため完全オフは3日間しかないが、その合宿も家族同伴が許されている。そのため、ピエール・エメリク・オーバメヤンやダビド・ルイスなど、多くの選手が一足先にドバイ入りしてくつろいでいる。新戦力のDFパブロ・マリとDFセドリック・ソアレスにとってもチームに馴染む貴重な機会となりそうだ。

 マンチェスター・ユナイテッドは情勢不安を考慮して合宿地をドバイからヨーロッパ内に変更した。地元紙によると、スペイン南部のマルベーリャになるそうだ。合宿が始まる2月8日(土)まではオフとなっており、選手たちはそれぞれの旅先でくつろいでいる。ビクトル・リンデロフがモロッコ、フレッジがモルディブで体を休めるなか、ドバイを訪れたジェシー・リンガード、ルーク・ショー、ディオゴ・ダロトなどは現地の施設で練習を行っている。コーチのキーラン・マケナもそこに帯同しているそうだ。

海外組が多い中、チェルシーは国内残留

 一方でチェルシーは海外合宿を予定しておらず、次節の2月17日マンチェスターU戦に向けてクラブの練習場で“プレシーズン並み”の濃密なトレーニングを行うという。それでも今週はオフが与えられており、MFジョルジーニョが母国ブラジルへ戻ったほか、エースのタミー・エイブラハムやDFフィカヨ・トモリなどの英国系選手はドバイに向かった。

 結局のところ、みんなドバイに集まるのだ。温暖な気候に加え、ロンドンから飛行機で7時間弱、時差も4時間と体への負担が少ない。何より、ドバイには最先端の設備が整う「ナド・アル・シバ・スポーツ・コンプレックス」があるのだ。

 同施設にはFIFA水準のピッチ2面の他、ジムやプール、高地トレーニング室、低温室までそろっている。だから今回のウィンターブレイクでも、ユナイテッドのリンガードら、チェルシーのメイソン・マウントやロス・バークリー、アーセナルのセアド・コラシナツやキーラン・ティアニーといった選手たちが同施設で汗を流している。

 果たしてウィンターブレイクがプレミアリーグにどんな影響をもたらすのか。優勝争いはもはや終了の様相を呈しているが、4位争いや残留争いはここからが佳境。“冬休み”の過ごし方がカギを握りそうだ。


Photo: Getty Images

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Profile

田島 大

埼玉県出身。学生時代を英国で過ごし、ロンドン大学(University College London)理学部を卒業。帰国後はスポーツとメディアの架け橋を担うフットメディア社で日頃から欧州サッカーを扱う仕事に従事し、イングランドに関する記事の翻訳・原稿執筆をしている。ちなみに遅咲きの愛犬家。