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チャラ男もダジャレも見逃さない!超tkq的EURO2024、GSベストイレブン

2024.06.29

【特集】EURO2024 注目マッチ分析#3
グループステージベストイレブン

7月14日までドイツで開催されるEURO2024。グループステージから決勝ラウンドまで注目の試合を、各国の事情に精通するレギュラー執筆陣や戦術分析のスペシャリストが独自の視点で深堀り!

 やあ、元気にEURO2024を堪能していますか?開催前は日本での放送がどうなるかと思いましたが、なんとかぎりぎり間に合いましたね。私は欧州からVHSビデオを輸入して、それを2週に分けて放送するという“ダイヤモンド”ビジネスで一儲けしようと思いましたが、頓挫しました。人生、うまくいきませんね。

 さて、恒例のグループステージベストイレブンです。君たちは大きい大会のたびに私の記事を読まなければならないという罰を受けています。頑張って読んでください。選んだ基準は「私が気になった」のみです!フォーメーションは2024年にちなんで、[3-3-4]にしました!

GK

ギオルギ・ママルダシュビリ(ジョージア)

 初出場ジョージアの決勝ラウンド進出の立役者といえばこの人でしょう。確かにミスター単騎突撃兵のクバラツヘリアも奮闘しましたが、とにかくセーブ数がものすごい。20回は2位のニタ(ルーマニア)の13回を大きく引き離してのトップ。そもそもそんなにシュートまで持ち込まれんなよ!って話なんですが、撃たれたらもう黙って守るしかない。それがハードボイルドGKの生き様なのです。

 ロナウドの弾丸フリーキックも難なく処理したポルトガルとの最終節もすごかったですが、圧巻は2戦目。雨あられと降ってくるシュートを弾く、弾く。前半には俊英フロジェクの至近距離ボレーを顔面で跳ね返し、そのボールを手で押し込ませて得点を取り消させるというジョージア・スペシャルも披露。猛攻を仕掛けるチェコの前に、長い手足を伸ばす199cmの巨人が立ちはだかりました。主砲シックに1点こそ決められましたが、当たりに当たっているママルダシュビリでなければもっと取られていたでしょう。

枠内シュートを9本浴びながらも1失点に抑えたチェコ戦では、11セーブを記録したママルダシュビリ

 ベスト16の相手は優勝候補の一角スペインですが、このバレンシア所属の絶対的守護神がリーガで勝手知ったる相手に止めまくれば、ひょっとしたらひょっとするかもしれません。攻撃はクバラツヘリアがなんとかします。

DF

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Profile

tkq

世界ロングボール学会(WLBS)日本支部正会員。Jリーグの始まりとともに自我が芽生え、カントナキックとファウラーの薬物吸引パフォーマンスに魅了されて海外サッカーも見るように。たぶん前世でものすごく悪いことをしたので(魔女を10人くらい教会に引き渡したとか)、応援しているチームがJ2に約10年間幽閉されています。一晩パブで飲み明かした酔っ払いが明け方にレシートの裏に書いた詩のような文章を生み出そうと日々努力中です。【note】https://note.mu/tkq