ゼルビア・チャレンジング・ストーリー 第27回
町田の名を全国へ、そして世界へ轟かせんとビジョンを掲げ邁進するFC町田ゼルビア。10年以上にわたりクラブを追い続け波瀾万丈の道のりを見届けてきた郡司聡が、その挑戦の記録を紡ぐ。
第27回では、主力を張る両ウイングバック、林幸多郎と望月ヘンリー海輝にフォーカス。公式戦11連勝を含む12戦無敗の快進撃を生む原動力となった、2人の成長の背景に迫る。
なぜそこにいる――。
守備的なポジションの選手が、なぜかゴール前にいてチャンスを仕留める現象は、たびたびサッカー界を賑わす“あるある”だが、今季は町田界隈に新たなキャラクターが出現した。ウイングバックを主戦場とする林幸多郎だ。
AFCチャンピオンズリーグエリートの試合日程の影響で前倒し開催となった第30節・ガンバ大阪戦の決勝点はその象徴例。オ・セフンのヘディングシュートを一森純がファンブルした隙を逃さず、そのこぼれ球をプッシュした林に黒田剛監督もこう言って称賛を惜しまなかった。
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Profile
郡司 聡
編集者・ライター。広告代理店、編集プロダクション、エルゴラッソ編集部を経てフリーに。定点観測チームである浦和レッズとFC町田ゼルビアを中心に取材し、『エルゴラッソ』や『サッカーダイジェスト』などに寄稿。町田を中心としたWebマガジン『ゼルビアTimes』の編集長も務める。著書に『不屈のゼルビア』(スクワッド)。マイフェイバリットチームは1995年から96年途中までのベンゲル・グランパス。
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