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ボール保持と非保持。2局面の強さで試合の支配を目指すセレッソ大阪のメカニズム

2020.09.19

いよいよ後半戦の戦いへと向かうJリーグで2位につけているセレッソ大阪。ポジショナルプレーの信奉者としても知られるミゲル・アンヘル・ロティーナ監督率いるチームの戦術コンセプトとは? 鹿島アントラーズ横浜F・マリノスに続きらいかーると氏に分析してもらった。

 川崎フロンターレの独走の影に隠れているセレッソ大阪。直接対決で負けてしまった(第11節/●5-2)ことも、その印象を加速させていることは間違いない。9月16日の時点で、首位の川崎フロンターレとの勝ち点差は8。ただし、セレッソ大阪の方が1試合少なかった。未消化の試合にセレッソ大阪が勝ったことで、勝ち点差はたったの5となっている。もう、川崎フロンターレの独走状態ではないのだ。地味に首位を追走しているセレッソ大阪について、今回は考えていきたい。

 攻守の4局面の中で、セレッソ大阪が得意としている局面は“ボール保持”と“ボール非保持”だ。ボールを持っている時も持っていない時も得意としているのか!!となりそうだが、“トランジション”を徹底的に避けていることが最大の特徴と言えるだろう。現代のサッカーにおいて、カウンターや速攻は欠かせない局面だ。なぜなら、相手の配置が整っていない時に相手のゴールに一気に迫る方が、効率が良いとされているからだ。しかし、セレッソ大阪は“トランジションの連続”、つまり、ボールが両チームを行き交うような無秩序を徹底的に避け、試合を秩序で満たそうと画策している。……

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セレッソ大阪ミゲル・アンヘル・ロティーナ

Profile

らいかーると

昭和生まれ平成育ち。サッカー指導者にもかかわらず、様々な媒体で記事を寄稿するようになってしまった。ただ、書くことは非常に勉強になるので、他の指導者も参加してくれないかなと心のどこかで願っている。好きなバンドは、マンチェスター出身のNew Order。 著書に『アナリシス・アイ サッカーの面白い戦術分析の方法、教えます』