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内容的には逆の結果でもおかしくなかった日本人所属クラブの激突。スポルティングに屈したフランクフルトの綻びとは?

2022.09.10

W杯の影響もあり、例年よりも早く開幕を迎えた2022-23のCL。その開幕節でいきなり実現した日本人所属クラブ同士の対戦フランクフルト対スポルティングは、スポルティングの0-3という結果になった。勝負を分けたポイントを、とんとん氏がレビューする。

 フランクフルトのホームスタジアムにて行われたCLグループステージ第1節、フランクフルトvsスポルティングの試合は、0-3でアウェイのスポルティングが勝利する結果となった。

 鎌田大地&長谷部誠vs守田英正という日本人対決となったこの試合は、結果だけ取れば守田のスポルティングの圧勝だったように見えるが、内容を考慮すればまったく逆の結果となっていてもおかしくないものであった。

 昨季のEL覇者は守備の要だったマルティン・ヒンターエッガーの引退に中心だったフィリップ・コスティッチのユベントス移籍、スポルティングは中央で抜群の存在感を放ったマテウス・ヌネスがウォルバーハンプトンへの移籍のためチームを去った。核となるプレーヤーが去った両チームがいかなる変化を遂げ、どのような戦術を駆使して重要なCL初戦を戦ったのか、そして日本人3選手はいかなるパフォーマンスを見せたのかについて紐解いていく。

前半戦「圧倒」したのはフランクフルト

 前半戦、圧倒的な内容で試合を運んだのはフランクフルトの方であった。昨季[5-2-3]システムでELを制したフランクフルトであるが、今季は[4-2-3-1]にシフト。コスティッチとヒンターエッガーが抜けた反面アタッカーのマリオ・ゲッツェ、CFのルーカス・アラリオとランダル・コロ・ムアニ、CHエリック・ジュニオール・ディナ・エビンベを加え、中盤より前の選手層が厚くなった。

 [4-2-3-1]に変化してもフランクフルトの戦い方は変わらない。高めの位置で守備ブロックを形成し相手のビルドアップを阻害、高い位置でボールを奪取してショートカウンターに持ち込んでいくスタイルはこの試合でも健在であり、スポルティングを大いに苦しめた。

 対して基本布陣が[5-2-3]であるスポルティングのビルドアップパターンは2通りだ。1つは自陣ゴールに近い低い位置の場合で、CBのセバスティアン・コアテスが中盤に上がりCHの守田英正も高い位置を取る4バックでのビルドアップだ。

 この形である程度前進を果たすと、3バックに戻して攻撃を行う。チーム全体が押し上げていく中でコアテスだけがほぼ変わらぬ高さに位置することで3バックへと変化させていくというのが2つ目であり、特殊な変形を見せる。……

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UEFAチャンピオンズリーグスポルティングフランクフルト守田英正鎌田大地長谷部誠

Profile

とんとん

1993年生まれ、長野県在住。愛するクラブはボルシアMG。当時の監督ルシアン・ファブレのサッカーに魅了され戦術の奥深さの虜に。以降は海外の戦術文献を読み漁り知見を広げ、Twitter( @sabaku1132 )でアウトプット。最近開設した戦術分析ブログ~鳥の眼~では、ブンデスリーガや戦術的に強い特徴を持つチームを中心にマッチレビューや組織分析を行う、戦術分析ブロガー。