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近年、サッカー界でキーワードの一つとなっている「認知」。その研究を日本で進めているのが、アビスパ福岡と共同研究契約を結ぶ「BASラボ」だ。最新の科学的知見をプロの現場に持ち込む研究機関に、目から認知を鍛える脳科学的アプローチについて話を聞いた。
後編では、選手たちを対象に行った「ニューロトラッカー」の最新研究を掘り下げていく。
アビスパ福岡の11選手が研究対象
――そもそも、アビスパ福岡と共同研究を始められたきっかけは何だったのでしょうか?
磯貝「数年前、スポーツ心理学に興味を持っていたアビスパ福岡の川森(敬史)社長から『選手に向けてメンタルのセミナーをしてほしい』と頼まれたのがきっかけでした。僕自身もアビスパ福岡のファンなので喜んで引き受けると、当時の井原(正巳)監督や鈴木(健仁)強化部長とも相談しながらセミナーを行う中で、選手たちから好評を得ることができました。そこで一昨年から、さらに踏み込んで総合的にアビスパ福岡をサポートする動きが始まり、昨年7月に正式に共同研究契約を締結したのが背景になります」
斉藤「その一環としてニューロトラッカーを導入していただいたのが今年3月で、まずは希望した選手にのみ試験的に実施する形を取りましたが、なんと11人もの選手が手を挙げてくださいました。ニューロトラッカーに限らず、アビスパ福岡には新しい試みでも抵抗感を抱いたりせず、自分の役に立つなら何でも取り入れる姿勢の選手が多いです。特に移籍組の選手たちはニューロトラッカーに興味津々で積極的に質問してくれました」
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Profile
足立 真俊
1996年生まれ。米ウィスコンシン大学でコミュニケーション学を専攻。卒業後は外資系OTAで働く傍ら、『フットボリスタ』を中心としたサッカーメディアで執筆・翻訳・編集経験を積む。2019年5月より同誌編集部の一員に。プロフィール写真は本人。Twitter:@fantaglandista