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セレッソ大阪に君臨し続ける“桜の守護神”。キム・ジンヒョンの「安定感」を言語化する

2020.12.19

ロティーナ監督が浸透させた守備戦術に注目が集まる2020シーズンのセレッソ大阪だが、その堅守を語るにはセレッソのゴールマウスに君臨して12年目となる、キム・ジンヒョンの存在も欠かせないだろう。“桜の守護神”の愛称で親しまれるベテランの「安定感」を、GK分析の専門家レネ・ノリッチ氏に徹底解剖してもらった。

 J1で通算250試合以上に出場しながら、その凄さが言語化されていないGKがいる。セレッソ大阪の元韓国代表GKキム・ジンヒョンだ。2009年に日本でプロキャリアをスタートさせてからセレッソ一筋の彼は、戦術家ロティーナの監督就任以降も攻守において重要な役割を果たしている。不動の守護神の「安定感」を一つひとつのアクションから言葉にしていこう。

「背中でゴールを見る」技術の高さ

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キム・ジンヒョン

Profile

レネ ノリッチ

1994年生まれ、東京都出身。少年団チームにGKコーチがいたことがきっかけでゴールキーパーをプレーし始める。ゴールキックを敵陣ペナルティエリア内まで蹴り込んでいた経験あり(小6)。2018年頃からゴールキーパーのプレー分析記事をブログやnoteに載せ始める。スタジアムでサッカー観戦する場合、GKのウォーミングアップから見始める。好きな選手はヤン・ゾマー、ニック・ポープ。

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