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シティ、レッドブルに続け。主流になりつつあるマルチクラブ・オーナーシップ

2020.12.13

複数クラブの経営に同時に携わるマルチクラブ・オーナーシップが欧州で広まりつつある。日本人選手が欧州移籍を目指す場合は、こうしたクラブ間の関係性も考慮に入れて移籍先を決める必要性が生じている。

 マンチェスター・シティを筆頭とするシティ・グループやRBライプツィヒなどを擁するレッドブル・グループの欧州サッカー界での躍進によって、複数のサッカークラブの経営に同時に参画するマルチクラブ・オーナーシップが広く知られるようになった。12月1日、世界4大会計事務所の1つである『KPMG』が運営する『フットボール・ベンチマーク』が、そのメリットとリスクについてまとめている。

 すでに2017年の時点で、UEFA加盟国の1部リーグ所属クラブのうち、少なくとも26クラブがクロスオーナーシップ(複数クラブの株式保有)に関わっていることが明らかになっている。同記事は、RBライプツィヒとRBザルツブルクの関係のように、UEFAの規則に抵触しないようにしながらクロスオーナーシップに関わっているクラブの数は、おそらく現在もっと増えている、という見解を示している。

投資対象としての魅力と開き続ける格差

 この10年の間、サッカーの商業化やメディアへの露出が大きくなるにつれて、投資家たちにとってサッカークラブはますます魅力的な投資の対象となった。とはいえ、サッカークラブを投資の対象として資産のポートフォリオを拡大できる投資家や投資機関は限られている。……

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Profile

鈴木 達朗

宮城県出身、2006年よりドイツ在住。2008年、ベルリンでドイツ文学修士過程中に当時プレーしていたクラブから頼まれてサッカーコーチに。卒業後は縁あってスポーツ取材、記事執筆の世界へ進出。運と周囲の人々のおかげで現在まで活動を続ける。ベルリンを拠点に、ピッチ内外の現場で活動する人間として先行事例になりそうな情報を共有することを心がけている。footballista読者の発想のヒントになれば幸いです。