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「日本戦の3失点もビエルサが悪い」?ウルグアイを覆う“過去”、フォルラン新体制は振り払えるか

2026.10.04

EL GRITO SAGRADO ~聖なる叫び~ #33

マラドーナに憧れ、ブエノスアイレスに住んで35年。現地でしか知り得ない情報を発信し続けてきたChizuru de Garciaが、ここでは極私的な視点で今伝えたい話題を深掘り。アルゼンチン、ウルグアイをはじめ南米サッカーの原始的な魅力、情熱の根源に迫る。

footballista誌から続くWEB月刊連載の第33回(通算192回)は、ウルグアイは対日本戦をどう見たか? 東アジアでのフレンドリーマッチ、暫定監督によるW杯後初戦でも、国民から厳しい視線が注がれた代表戦の舞台裏をお伝えしたい。

新生ウルグアイ代表が「負けることを喜ぶ人たちがいる」

 「今の代表チームが負けることを喜ぶ人たちがいる。ビエルサを擁護する人たちだ。信じられないし、受け入れられない」

 ウルグアイのジャーナリスト、ディエゴ・ムニョスは、ウルグアイ代表が日本代表相手に3-1の敗戦を喫した日、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組でそう繰り返した。彼によれば、前任のマルセロ・ビエルサ監督を支持するウルグアイの人々の一部は、ディエゴ・フォルラン暫定監督の下で始動した新たな代表チームのプロジェクトが失敗に終わることを望んでいるというのだ。

 実際、フォルラン監督の新生ウルグアイ代表は、国民から非常に厳しい視線を注がれる中でのスタートを切った。フォルランほどのレジェンドでも、サッカー大国で代表監督を務めるとなれば、容赦ない批判の対象になるのは当然のこと。だがウルグアイでは、いまだにビエルサ前監督が頻繁に引き合いに出され、彼が進めた改革に期待を寄せた人々と、そのプロセスを徹底的に批判してきたメディアとの間で今もなお論争が続く。つまりフォルラン新体制は、ピッチ上の成果にとどまらず、前任者の功罪をめぐる非生産的な論争の中で、無用な比較の対象となる宿命を背負っているのである。

 新生ウルグアイ代表のデビューとなった今回の日本戦は、そんな状況下で行われた。3-1の敗戦という結果はビエルサ支持派に格好の材料を与え、代表の公式SNSやムニョスをはじめとする著名ジャーナリストたちのSNSには「W杯のスペイン戦でのフェルナンド・ムスレラのミスによる失点もビエルサのせいだったから、日本戦で3失点したのもビエルサが悪い」といった皮肉が寄せられた。ムニョスが「代表チームが負けることを喜ぶ人たちがいる」と指摘したのは、まさにそうした反応を目の当たりにしていたからだった。

「隙を与えたら非常に危険な」日本代表と対峙して

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Profile

Chizuru de Garcia

1989年からブエノスアイレスに在住。1968年10月31日生まれ。清泉女子大学英語短期課程卒。幼少期から洋画・洋楽を愛し、78年ワールドカップでサッカーに目覚める。大学在学中から南米サッカー関連の情報を寄稿し始めて現在に至る。家族はウルグアイ人の夫と2人の娘。

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