ゼルビア・チャレンジング・ストーリー 第39回
町田の名を全国へ、そして世界へ轟かせんとビジョンを掲げ邁進するFC町田ゼルビア。10年以上にわたりクラブを追い続け波瀾万丈の道のりを見届けてきた郡司聡が、その挑戦の記録を紡ぐ。
第39回で取り上げるのは、今夏Jリーグ帰還を決断しオランダのNECからゼルビアへ加入した小川航基だ。注目を集める中、7試合4ゴールと期待に応える活躍を披露しているストライカーの獲得の経緯、そして現状に焦点を当てる。
自身の警戒不足が招いた失点を取り返すにはゴールを決めるしかない。小川航基は少なからず相手の同点ゴールに責任を感じていた。
栃木シティと対戦した天皇杯全日本選手権3回戦。1-0の状況で迎えた62分、追加点を仕留めて勝負を決めるための切り札として小川は交代出場でピッチに立ったが、ワンプレーの厳しさを思い知らされることになった。
69分だった。乾貴哉からのフィードを出発点とした栃木Cの攻撃は小池裕太の同点ゴールへと直結。最初の配球役となった乾に対して、アプローチに行っていたのが小川だったため、本人は「僕自身もっとアラートにならなければいけなかった」と反省の弁が口をついた。
失点直後のキックオフ。同点ゴールにお尻に火がついた状態の町田イレブンは猛然と相手ゴールに接近し、CKを獲得。下田北斗のキックは一度相手にはね返されたが、トーマス・アウエヤンによるクロスボールから二次攻撃を仕掛けると、最後はゴール前の混戦から小川が左足のシュートを流し込み、町田が勝ち越した。
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これぞストライカーの嗅覚✨
\ゴール前での混戦から #小川航基 選手が巧みなシュートで仕留める🔥
チームを救う勝ち越しゴール👏#栃木シティ 戦#FC町田ゼルビア #zelvia pic.twitter.com/MxzpHnTyOi— FC町田ゼルビア (@FcMachidaZelvia) September 23, 2026
失点シーンに関与したことを挽回する決勝点。味方も相手も殺到するゴール前の密集地帯から抜け目なくゴールを仕留めた小川が、額に汗を滲ませながら殊勲の瞬間をこう振り返る。
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Profile
郡司 聡
編集者・ライター。広告代理店、編集プロダクション、エルゴラッソ編集部を経てフリーに。定点観測チームである浦和レッズとFC町田ゼルビアを中心に取材し、『エルゴラッソ』や『サッカーダイジェスト』などに寄稿。町田を中心としたWebマガジン『ゼルビアTimes』の編集長も務める。著書に『不屈のゼルビア』(スクワッド)。マイフェイバリットチームは1995年から96年途中までのベンゲル・グランパス。
