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「極めてやりにくい」日本戦へ…昨年10月と全く別の「チームになった」ブラジルのGS総括&キーマン

2026.06.27

サウダージの国からボア・ノイチ 〜芸術フットボールと現実の狭間で〜 #29

創造性豊かで美しいブラジルのフットボールに魅せられ、サンパウロへ渡って30年余り。多くの試合を観戦し、選手、監督にインタビューしてきた沢田啓明が、「王国」の今を伝える。

footballista誌から続くWEB月刊連載の第29回(通算207回)は、現地629日(日本時間302時キックオフ)の北中米W杯ラウンド32で日本代表が激突するブラジル代表について。6大会ぶり6度目の優勝を目指して、グループCを首位で通過したチームの現状と“再戦”の注目ポイントとは?

ビニシウス4発、クーニャ3発、ネイマールも「まるで少年のように…」

 セレソン(ブラジル代表)がW杯のグループステージ(GS)を2勝1分の勝ち点7、得失点+6(7得点1失点)の首位で勝ち上がり、ブラジル国内では「さすがアンチェロッティ」という声が充満している。

 課題だった組織力、連動性、チームとしての完成度が試合を重ねるにつれて高まり、最後のスコットランド戦でついに「チームになった」(カルロ・アンチェロッティ本人)からだ。

 基本フォーメーションは、守備時は[4-2-3-1]で攻撃時は[4-2-4]。守備の中心はCBマルキーニョス(パリ・サンジェルマン)とボランチのカゼミロ(マンチェスター・ユナイテッドを今夏で退団)で、MFルーカス・パケタ(フラメンゴ)が攻撃を組み立て、右のラフィーニャ(バルセロナ)、左のビニシウス・ジュニオール(レアル・マドリー)の両ウイングがスピードとパワーでサイドを突破する。ビニシウスは、アンチェロッティ監督から「サイドに張るだけでなく、機を見てゴールに近い場所へ入り込み、積極的にゴールを狙ってくれ」という指示を受けている。

 ただし、大会前の時点でCFと左右のSBのレギュラーが確定していなかった。

 最初のモロッコ戦で、指揮官はCFにイゴール・チアゴ(ブレントフォード)、右SBにはCBからコンバートしたロジェール・イバニェス(アル・アハリ)、左SBにはドウグラス・サントス(ゼニト)を先発させた。しかし、モロッコのハイプレスとカウンターに苦しみ、前半21分に先制点を許す。

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Profile

沢田 啓明

1986年ワールドカップ・メキシコ大会を現地でフル観戦し、人生観が変わる。ブラジルのフットボールに魅せられて1986年末にサンパウロへ渡り、以来、ブラジルと南米のフットボールを見続けている。著書に『マラカナンの悲劇』(新潮社)、『情熱のブラジルサッカー』(平凡社新書)など。

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