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大きな基準は「人間性やサッカーに対する姿勢」。将来有望な大学生たちが柏レイソルを選び始めた理由

2024.04.11

太陽黄焔章 第11回

拓殖大学から柏レイソルへと加入し、開幕から好プレーを続けていた関根大輝が、AFC U23アジアカップを戦うU-23日本代表に選出された。また、U-18から東京国際大学を経てレイソルへ帰ってきた熊坂光希もリーグ戦デビューを飾っており、来季は大型CBとして注目を集めていた桒田大誠が、中京大学から加入することが決まっている。ここに来て有望な大学生がレイソルを選び始めていることは、間違いのない事実。その理由をおなじみの鈴木潤に探ってもらった。

パリ五輪を目指して1年前倒しで加入した関根大輝の覚悟

 4月4日、AFC U23アジアカップに臨むU-23日本代表に、柏レイソルからは細谷真大とともに、ルーキーの関根大輝が選出された。

 関根は、この4月に拓殖大学4年生になった現役大学生 Jリーガーである。今から2年前の2022年、柏の李昌源スカウト兼サポートコーチが関東大学リーグの視察に行き、当時大学2年生ながら全日本大学選抜に名を連ねていた関根に、練習参加の打診をしたことが加入のきっかけだった。

 翌2023年3月に練習参加し、5月19日に特別指定選手として登録されると、それからわずか5日後の5月24日にはYBCルヴァンカップの鹿島アントラーズ戦で、正式加入を前にいち早くデビューを飾った。

 そして関根は、当初は2025年だった加入を1年早める決断を下す。その理由は、彼自身がより高いレベルでのプレーを望んだからである。

 「去年10月のアジア競技大会の決勝で対戦したフルメンバーのU-22韓国代表には歯が立ちませんでした。自分も持ち味を出せず、フィジカル面でも全く違うと感じたので、パリ五輪を本気で目指すのであれば、日常を変えなければいけないと感じました。そのためには、早くプロでプレーをした方が自分のレベルを上げられると思いましたし、もともと拓殖大学の監督からは『レベルアップのためには早くプロに挑戦してもいい』と言われていたので、自分の意志は固まりました」(関根)

 自らの目標を達成させるべく、関根はパリ五輪の出場権を懸けてAFC U23アジアカップのピッチに立つ。

今季はアカデミーからの昇格者はゼロ。ただ、そこには理由もある

 関根だけではない。3月30日、J1第5節のアルビレックス新潟戦でデビューを果たした東京国際大学から加入の熊坂光希は、それ以降3試合連続で起用されており、4月5日には来年加入内定の中京大学4年、桒田大誠の特別指定選手登録が発表された。……

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Profile

鈴木 潤

2002年のフリーライター転身後、03年から柏レイソルと国内育成年代の取材を開始。サッカー専門誌を中心に寄稿する傍ら、現在は柏レイソルのオフィシャル刊行物の執筆も手がける。14年には自身の責任編集によるウェブマガジン『柏フットボールジャーナル』を立ち上げ、日々の取材で得た情報を発信中。酒井宏樹選手の著書『リセットする力』(KADOKAWA)編集協力。

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