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フォーメーション分析:攻撃編[5トップ]

2020.05.05

特集: 今、あらためて 「フォーメーション」を考える#9

静的な“フォーメーション”が意味をなさなくなっている現代サッカーにおいて、フォーメーションというものをどう理解すべきなのか。現状を踏まえて攻撃と守備、それぞれの局面における具体的なフォーメーションについて、その特徴と機能性を分析していきたい。

攻撃編のその1では、近年急速に汎用化してきた5トップについて考察する。

 現代サッカーにおいてあらためてフォーメーションについて考えるこの特集だが、今回と最終回となる次回は攻撃にフォーカスを当てた記事になる。攻撃編では、フォーメーションの分類の仕方が守備編とは異なる。守備編では、静的なフォーメーション配置には意味がないとしつつも、分類としては[4-4-2]、[4-1-4-1]といったいわゆるフォーメーションの表記によってその配置を分類したが、攻撃編では5トップ型、密集型、カウンター型というように分類をする。これは、サッカーのゲーム特性による守備と攻撃のポジショニングの決め方の違いからきている。まずは、なぜこのような分類をするに至ったかについて簡単に触れることで、現代におけるフォーメーション論:攻撃編の序論とすることにしよう。......

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今、あらためて 「フォーメーション」を考える

Profile

山口 遼

1995年11月23日、茨城県つくば市出身。東京大学工学部化学システム工学科中退。鹿島アントラーズつくばJY、鹿島アントラーズユースを経て、東京大学ア式蹴球部へ。2020年シーズンから同部監督および東京ユナイテッドFCコーチを兼任。twitter: @ryo14afd