REGULAR

明本考浩と中村帆高。黒田ゼルビアの命運を握る新両翼

2026.08.27

ゼルビア・チャレンジング・ストーリー 第38回

町田の名を全国へ、そして世界へ轟かせんとビジョンを掲げ邁進するFC町田ゼルビア。10年以上にわたりクラブを追い続け波瀾万丈の道のりを見届けてきた郡司聡が、その挑戦の記録を紡ぐ。

第38回では、開幕3連勝スタートの原動力となったウイングバックの明本考浩と中村帆高に注目。躍動の理由を当人たちや黒田剛監督の言葉も交えて紐解く。

 ロングスローの展開から巡ってきた絶好機。ミッチェル・デュークからのパスを豪快に振り抜き、ゴールを仕留めた中村帆高は、インパクトの瞬間を「覚えていない」という。

 開幕2連勝で迎えた第3節、国立での浦和戦。開始8分の先制点は、中村にとって、リーグ戦2試合連続ゴールでもあった。

 J1リーグ開幕3試合で町田の両翼はすでに計3得点。J1の上位定着に貢献してきた林幸多郎と望月ヘンリー海輝の両翼から上位互換を果たしたような格好の新両翼は「J1優勝」(黒田剛監督)を公言して迎えた2026-27シーズンのスタートダッシュに大きく貢献している。

 夏開幕の影響も考慮し、できるだけ敵陣でボールを掌握しながら、自分たちの時間を構築することにこだわってきたプレシーズン。相手を押し込む展開を作り上げるうえで新シーズンの両翼が担う役割は大きい。「詳しくは言えませんが、ウイングバックの位置取りについて、チームのミーティングで明確な大枠が落とし込まれています」と中村。敵陣に相手を押し込むうえでウイングバックのポジション取りが肝――。左ウイングバックの明本考浩は「守備で相手を止めるだけでなく、攻撃で相手を押し下げることも必要」と強調する。今回の連戦では、序盤のスタートダッシュを牽引する新左右の翼にスポットを当てた。

「勝負したい」ウイングバックに早くもフィットした明本

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Profile

郡司 聡

編集者・ライター。広告代理店、編集プロダクション、エルゴラッソ編集部を経てフリーに。定点観測チームである浦和レッズとFC町田ゼルビアを中心に取材し、『エルゴラッソ』や『サッカーダイジェスト』などに寄稿。町田を中心としたWebマガジン『ゼルビアTimes』の編集長も務める。著書に『不屈のゼルビア』(スクワッド)。マイフェイバリットチームは1995年から96年途中までのベンゲル・グランパス。

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