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黒田監督、勝負のJ1優勝宣言。「何でもできるサッカー」の完成へ、本格着手したゼルビアのキャンプレポート

2026.07.26

ゼルビア・チャレンジング・ストーリー 第37回

町田の名を全国へ、そして世界へ轟かせんとビジョンを掲げ邁進するFC町田ゼルビア。10年以上にわたりクラブを追い続け波瀾万丈の道のりを見届けてきた郡司聡が、その挑戦の記録を紡ぐ。

第37回は、来たる2026-27シーズンに向けたキャンプでの取り組みについて。3シーズン目となるJ1で、遂に優勝を宣言したチームはどんな方針を掲げたのか。進化の形とその進捗をレポートする。

 時が来た――。

 新シーズンの始まりを告げるキックオフミーティングでのこと。スピーチに登壇した黒田剛監督は「まだミーティングでも話していないことですが……」と前置きした上でJ1リーグ優勝を今季の目標に掲げると宣言した。

 町田がJ1に初挑戦した2024シーズン以降、これまでの目標はトップ5が基本線。今やJ1トップクラスのトップチーム人件費を投資するクラブにふさわしくないシーズン目標にとどめてきた黒田監督が、満を持してJ1優勝宣言に至った背景をこう説明する。

 「今までも目指していなかったわけではないですが、それなりの選手たちも揃っていますし、これだけの実績と高い意識を持つ選手たちがいる中で、J1優勝を目指さない手はないです。自分たちでハードルを上げている面はありますが、そのプレッシャーを力に変えながら、戦っていきます。新シーズンはJ1リーグ優勝というプライオリティをきちっと定めて、ACLEの出場権をつかむためにもACL2を制すること、また天皇杯やルヴァンカップなどのタイトルも獲っていきたいと志ながら、全員が結果にコミットするために向かっていけるように取り組んでいきます」

 事前に藤田晋代表取締役社長兼CEO、原靖フットボールダイレクターとの3者会談でコンセンサスを共有していたというシーズン目標。シーズンの開幕期が移行し、J各クラブが初めて夏季キャンプを経てチーム強化を推し進める中、町田は黒田監督ゆかりの地・青森で一次キャンプを実施し、暑熱順化を含めた沖縄での二次キャンプを消化した。

 計18日間に及んだキャンプの中でおぼろげながら姿を現してきたシーズン移行期の“新生・黒田ゼルビア”は、どんなチームスタイルで唯一無二の目標達成に向けて邁進するのか。沖縄キャンプの取材を通して見えてきた新チームの輪郭に迫る。

「ワンパターンでリーグ優勝は到底無理」。“ハイブリッド式”を鮮明化

……

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Profile

郡司 聡

編集者・ライター。広告代理店、編集プロダクション、エルゴラッソ編集部を経てフリーに。定点観測チームである浦和レッズとFC町田ゼルビアを中心に取材し、『エルゴラッソ』や『サッカーダイジェスト』などに寄稿。町田を中心としたWebマガジン『ゼルビアTimes』の編集長も務める。著書に『不屈のゼルビア』(スクワッド)。マイフェイバリットチームは1995年から96年途中までのベンゲル・グランパス。

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