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【綺々羅々ヴィヴィのW杯トリヴィア】オランダ代表にプレミアリーグ勢が多いのはなぜ?“推し”冨安健洋は北中米大会に行ける?現地在住日本人記者に聞いてみた

2026.04.24

綺々羅々ヴィヴィのW杯トリヴィア#1

いよいよ開幕が迫る北中米W杯は、世界中が待ち焦がれた各国一体で盛り上がる4年に1度の祭典。リアルもバーチャルも分け隔てなく、みんなで一緒にサッカーの魅力を味わい尽くしたい――そんなfootballista(フットボリスタ)の想いに共感してくれたのが、過去にインタビューを掲載したこともあるホロライブプロダクション所属タレントの綺々羅々ヴィヴィさん。「サッカーを見てこなかったライトな層の方や初心者の方と同じ目線で見て、ルールとかもわかってないけど『見てみたら楽しかったからまた見てみよう!』って思う方が、1人でも増やせるような活動ができたらいいな」と夢見る彼女と、気になる日本代表の対戦国を予習できる!W杯観戦のおともになること間違いないトリヴィアを、有識者との対話形式でわかりやすく紹介していく、サッカーメディア史上初(?)のVTuber連載。

全3回の初回では、グループステージ初戦で激突するオランダ代表を丸裸にすべく、オランダサッカーと言えばこの人、現地在住日本人記者の中田徹さんを講師役にお迎え。個性あふれるDFライン、“ドリーム・トリオ”と呼ばれる夢の中盤、多機能な前線がそろう予想スタメンにとどまらず、昨夏アーセナルを退団して今冬アヤックスに入団した“推し”冨安健洋選手がメンバー入りできるかどうかまで、注目の一戦にまつわるあれこれを聞いてみた(取材日:4月上旬某日)。

「またみんなで一緒に見たい」ブラジル戦で味わったワクワク感をもう一度

――せっかくなのでまずは、あらためて綺々羅々さんのサッカーにまつわるご活動を振り返らせてください。昨年8月6日掲載の過去記事『綺々羅々ヴィヴィは“グーナー”だった!アーセナル退団の“推し”冨安健洋に伝えたい感謝』でインタビューをさせていただきましたが、その反響はいかがでしたか?

綺々羅々「よくエゴサするんですけど、あの記事をきっかけに『こんなにサッカーが好きだなんて知らなかった!』『ヴィヴィからこんなにサッカー選手の名前が出るとは!』って言ってくださったり(笑)。ヴィヴィのことを知ってくれているリスナーさんからも、そうじゃないVTuberファンのみなさん、サッカーファンのみなさんからも、たくさん声をいただいて、ヴィヴィはまだまだ本当に初心者やからちょっとヴィヴィ(ビビ)ってたんですけど(苦笑)、やっぱりサッカーって熱いだけじゃなくて、温かいなって思ってました。本当にありがとうございます!いつも反応をくださって!」

――その4日後にはぺこマリ体操のコラボ企画に皆勤されていたり、デビュー9カ月記念の歌枠を配信されていたりとお忙しい中、2025シーズンのJ1第25節FC町田ゼルビア対ヴィッセル神戸(2-0)を現地観戦されていてびっくりしました。「大雨だったけど試合楽しかった」とXでポストされていましたが、町田GIONスタジアムまで行くだけでも体力が凄いなと。

綺々羅々「そうでした!久しぶりにサッカーを見に行ったんですけど、町田のスタジアムは初めてで、あんな山の上にあるとは思ってなくて……(笑)。結構駅からみんなで歩いたりして、遠足みたいな感じでいい運動にもなったのも覚えてます!あれだけ雨が降ってる試合も初めてやったんですけど、サッカー見始めたきっかけが東京オリンピックやから、あの日本代表の時からテレビで見てきた相馬(勇紀)選手、中山(雄太)選手、谷(晃生)選手を生で見れて『うわ、本物だ!』『こんなに近い!』って、もう少年のように目をキラキラさせて感動してて(笑)。中山選手と相馬選手は目の前で、本当にかっこいいゴールも決めていて、試合が終わった後も『見に行ってよかったな……』って思えるくらい楽しかったです!」

――それぞれペナルティエリア外からのボレー、カットインシュートとどちらもスーパーゴールでしたよね。

綺々羅々「いや、凄かったです!あんな綺麗なゴールを生で見れたのは初めてで、横から見てたんですけど、中山選手の1点目は蹴った瞬間に『あ、これは入る……』ってわかるコースで、『うわ~!』って思わず声が出ちゃって……。その後に相馬選手が2点目を決めたんですけど、足下にボールが入った瞬間にもう空気が変わっていて、『やっぱり日本代表の選手は凄いな!』って。他の選手も、本当に雨や風で視界も悪くて、地面もボールを蹴ったら水しぶきがぴゃーん!って飛び跳ねるくらい水たまりができてて、ヴィヴィは人生でサッカーしたことがないから勝手に『大丈夫なんかな……?』って心配してしまったんですけど、それをものともしてなくて。神戸も悔しい結果にはなってしまったけど、いつも通り最後の最後まで諦めずに戦ってくれて……。土砂降りが凄い中で滑ったりしても立ち上がったりする、そういう選手たちの頑張ってる姿を見て、元気をもらいました!」

――そして10月14日にはついに、サッカーの同時視聴にも挑戦されていました。兎田ぺこらさんの配信で日本対ブラジル(3-2)を、リスナーのみなさんと一緒に見届けた感想はいかがでしたか?

綺々羅々「サッカーも全然、まだまだ勉強中で、点が入ったら『わ~!』『きた~!』『やった~~~!』って騒ぐくらいしかできないので(苦笑)、ちゃんと喋れるかなってドキドキしてたんですけど……。サッカーが好きなぺこら先輩や、優しいリスナーさんと一緒に見れたおかげで凄いプレーに声を唸らせながら、あの勝ったことのなかったブラジルに日本が大逆転するワクワク感を共有できたのが、今でもうれしくて……。もうすぐ4年に1度のW杯もあって、東京オリンピックやカタールW杯で見てきた選手たちもたくさんいるので、『いや、この日本代表なら優勝も狙えるやろ!』って勝手に強気になってるんですけど(笑)、またみんなで一緒に見たいなって凄く思ってます!」

――ブラジル代表のメンバーには、綺々羅々さんが応援されているアーセナルのガブリエル・マルティネッリ選手とガブリエル・マガリャンイス選手の姿もありました。

綺々羅々「アーセナルの試合も忙しくてあんまり見れてないんですけど、相変わらずマルティネッリは足がめちゃめちゃ速くて、すぐボールに追いついてて、2点目も取って……。ガブリエルも試合には出られへんかったけどベンチにいたので、心の中で懐かしい気持ちになってました(笑)。でも、ブラジルもちょっと昔の選手の印象が強くて、それこそネイマール選手がいなくなってたのも知らなかったんですけど、ヴィニシウス(・ジュニオール)選手とか、リスナーさんがチャットで『この選手はこのチームでこんな活躍をしてて~』みたいな情報を教えてくれたのが凄く役立って、より楽しめました!対戦相手のことも知ることで『この選手ってこんなに凄いんや!』『でも、負けないように日本をもっと応援するぞ!』みたいな気持ちにもなれるから、ヴィヴィももっともっとサッカーを知りたいなって思ってます!」

取材後の4月20日にはプレミアリーグ第33節、マンチェスター・シティ対アーセナルのウォッチパーティーを開催して、ガブリエル・マルティネッリ選手&ガブリエル・マガリャンイス選手との再会を果たした綺々羅々ヴィヴィさん。自身のYouTubeチャンネルでは記念すべき、初めてのサッカー同時視聴配信となった

「一言で言うなら“社会インフラ”」オランダにとってのサッカーとは?

――そんな綺々羅々さんと、日本代表のグループステージ対戦国を中心に北中米W杯の予習をしていくのがこの連載です。初回ではその初戦で激突するオランダについて学んでいくために、現地で取材されているスポーツライターの中田徹さんにお越しいただきました。

中田「中田徹です。先に綺々羅々さんのほうから東京オリンピック組を町田で見たというお話があって、あらためて当時のメンバーを見返してみたんですけど、22人中13人はオランダとその隣国のベルギーで追ったことがありまして……」

綺々羅々「え、凄い……!あの中山選手やトミー(冨安健洋)も取材されてたんですか……?」

中田「その2人と、吉田麻也選手、堂安律選手、遠藤航選手、板倉滉選手、三好康児選手、橋岡大樹選手、三笘薫選手、林大地選手、町田浩樹選手、上田綺世選手、鈴木彩艶選手ですね。これだけオランダに住んでいると、そういった日本人選手たちの活躍や成長を目の当たりにすることができて、お話を聞きながら感慨深い思いをしていました(笑)」

綺々羅々「それくらい長く、オランダでずっと活動されてるってことですよね……?」

中田「オランダに来たのは1998年ですから、もうすぐ30年になりますね。でも、実はオランダサッカーのことはあまり知らないまま来てしまって(苦笑)。そこからハマってここまで来れたので、この機会に綺々羅々さんにもその魅力をお伝えできればと思います。ちなみにフットボリスタさんとは、2006年の立ち上げ時から関わっています」

綺々羅々「凄く光栄です!よろしくお願いします!」

――中田さんはW杯も現地取材されていましたよね。

中田「日韓W杯からロシアW杯までは現地で取材をしていました。それより前に1986年のメキシコW杯をいちサッカーファンとして現地観戦したこともあって、やっぱりあの試合だけじゃない、街そのものの盛り上がりが今でも本当に忘れられませんね」

綺々羅々「W杯は、ヴィヴィはまだテレビで前回のカタールW杯を見たことしかないんですけど、日本でも普段あんまりサッカーを見ない人も話題にするくらい、盛り上がってて。北中米W杯もいち視聴者として抽選会を楽しんでたら、(FIFA公式配信の)同接(同時接続者数)が80万人くらいいたから『いや、やっぱりW杯って凄いな!』って。チャットもいろんな言葉がびゅんびゅん流れていってたので、『誰も気づかんやろ!』思いながらコメントしてたんですけど(笑)、現地はもっと熱いのかなって」

中田「もう1つ、W杯の魅力として思うのは、そのメキシコW杯はもう40年も前のことなんですけど、ディエゴ・マラドーナの大会として今も語り継がれているんですよね」

綺々羅々「あ、マラドーナ選手は聞いたことがあります!アルゼンチンの……手でゴールを決めてたっていう選手ですよね……?見たことはないんですけど……」

中田「まさにそうやって、すぐに同じサッカーファンの間で名選手や名場面を共有できる。そこもW杯の特長で、メキシコは1970年大会でも開催地だったんですけど、その記憶や因縁も1986年大会にきちんと引き継がれていて、おかげでも僕も1970年大会について、当時4歳で覚えているはずがないのにあれこれ話すことができちゃうんですよね。歴代出場国でもいろんな名ゴール、名プレー、名シーンがあって、オランダはこれまでW杯に11回出場して3回決勝に進出しているのでもう語り尽くせないくらい、いろんなストーリーやエピソードがあるんですけど、特に1998年のフランスW杯準々決勝アルゼンチン戦(○2-1)の89分にデニス・ベルカンプが決めた決勝弾は、今でも語り草です。オランダ語の実況が『デニス・ベルカンプ!デニス・ベルカンプ!デニス・ベルカンプ!デニス・ベルカンプ!デニス・ベルカンプ!』と絶叫していたんですけど(笑)、当時まだ生まれてすらいなかった人たちも知っているくらい、子供から大人までの共通言語になっている。そういう時空や世代を超えた感動があるところも、W杯の魅力ですね」

綺々羅々「アーセナルにも昔いた、後ろ向きのボールめっちゃトラップする選手ですよね、ベルカンプ選手!ヴィヴィはやっぱりW杯って聞くと、“三笘の1mm”がパッと思い浮かぶんですけど、そういう大会や国の顔になるゴールだったりプレーだったりがまた見られるって思うと、より楽しみになってきました!そうやってサッカーを通して1つになれるところにも魅力を感じてて、質問があるんですけど……。『オランダの中でサッカーってどんな存在なんだろう?』って凄く気になってて……」

中田「一言で言うなら“社会インフラ”ですね。オランダの国土面積は日本の9分の1くらいしかないんですけども、ほとんどサッカーグラウンドやスタジアムを共有しないんです。例えば同じ欧州でも、ミランとインテルが同じサンシーロを使っているじゃないですか。でも、それってオランダではありえない。同じ街にクラブが2つあったら、自治体はその両方に土地を提供する。5mの道を一本挟んで向かい合わせに2つのクラブがあったりするんですよ。だから、もう全国に必ずサッカーが組み込まれていますね。僕の住んでいる地域にも歩いてすぐのところに大きなサッカークラブがあって、アマチュアなんですけどもピッチが5面くらいあったりします」

綺々羅々「試合を見てて、いつも『あんなに大きなフィールドをずっと走り回ってて、選手って本当に凄いな……』って思ってたんですけど、それが5つもあるんですか……?」

中田「それはなんでかと言うと、オランダはアカデミーからトップチーム、さらにはベテランチームまで持っているクラブが多いからですね。オランダサッカー協会に登録してプレーしている選手が国民の11人に1人もいる。だから大人になっても、職場や近所ですぐにサッカーをやっている人と出会えるんです」

綺々羅々「それくらい根づいてるんだ、サッカーが地域にも生活にも……!」

中田「もうどこでも誰でも必ずチームが見つかるくらい、根づいています。補欠になることがないのも特長で、練習だけじゃ面白くないし、上手くならない。試合出るからこそ面白いし、上手くなるという考え方がある。特に子供たちの年代は、必ずチーム全員を使わなきゃいけないというルールがあるくらい、徹底されていますね。だから途中で燃え尽きて辞めてしまうようなフェードアウトも少ない。いわゆる生涯スポーツなので、ウォーキングサッカーやフットゴルフも盛んですね」

綺々羅々「じゃあもう、代表の試合は子供も大人もみんなで一緒に盛り上がれそうですね」

中田「本当に町全体がもうオレンジ一色になりますね。あと面白いのが、例えばオランダのスーパーは20~21時くらいまで開いているんですけど、代表戦があると『本日は17時半に閉店いたします』って店内アナウンスが流れて、キックオフ時間に合わせて早めに閉めちゃうんです。従業員もみんな試合が見たいから(笑)」

綺々羅々「え~!?気持ちはわかるけど!(笑)日本じゃ考えられへん(笑)」

中田「それくらい、国を挙げてサッカーを応援する環境があるんですよね。遠征先でも自分たちから対戦相手のファンやサポーターに寄っていって、味方に抱き込んだりする。オランダの応援に混ぜちゃうくらい、フレンドリーでもあります(笑)」

綺々羅々「うわ、素敵!熱いですね、それは……!いや、そりゃ強いわ……」

21-22→25-26で倍増!オランダ人選手がプレミアリーグで人気な理由

――そんなオランダはカタールW杯では8強、現在もFIFAランキングで7位と、れっきとしたサッカー強豪国です。北中米杯はどんな基本布陣とスタメンで戦ってくると、中田さんは予想していますか?

中田「オランダ代表の基本布陣は[4-3-3]で、予想スタメンはGKがバルト・フェルブルッヘン、DFは左からミッキー・ファン・デ・フェン、フィルジル・ファン・ダイク、ユリエン・ティンバー、デンゼル・ドゥムフリースが並ぶ4バック、MFはフレンキー・デ・ヨングとライアン・フラーフェンベルフが3列目、その1列前にティジャニ・ラインダースが入ることになると予想しています。そして3トップは左ウイングにコーディー・ガクポ、右ウイングにドニエル・マーレン、CFをメンフィス・デパイが担うことになるんじゃないかと」

中田徹さんが予想する北中米W杯でのオランダ代表の基本布陣

綺々羅々「ヴィヴィはトミーがいたアーセナルを応援してたから、2021-22シーズンのプレミアリーグをよく見てたんですけど、その時からリバプールにいるファン・ダイク選手は本当に凄い後ろの真ん中、CBで、『敵やけど安心感あるな……』って思ってました!他のオランダの選手は……(3月シリーズの)最新メンバーを見ても、もう初見というか初耳で、ほぼほぼ……。でも、気になってることがあって!『どこ所属なんやろ……?』って見てみたら、『プレミアリーグの選手がこんなにいるんだ!』って思ったんですよね。ヴィヴィが見てた時は、あんまりオランダの選手を見かけなかったんですけど、それはなんでなのかなって思ってて……」

中田「ちょうどオランダでも先日、第31節ブライトン対リバプール(2-1)でそのファン・ダイク、フラーフェンベルフ、ガクポ、ジェレミー・フリンポン、フェルブルッヘン、ヤン・ポール・ファン・ヘッケ、マッツ・ウィーファーという、プレミアリーグ史上最多7人のオランダ人選手が先発したことで話題になっていましたね。全体の数字を見ても、予想スタメンは11人中7人、最新メンバーは26人中13人がプレミアリーグ勢だったりします。同リーグを戦っているオランダ人選手の数も、綺々羅々さんが見られていた2021-22シーズンは16人でしたが、2025-26シーズンは32人と今や2倍になっていますから、その違和感は間違っていないです」

綺々羅々「よかった……!気のせいじゃなくて安心しました!(笑)」

中田「その理由として、まずオランダは第一言語こそオランダ語ですけど、第二言語が英語で国民のほとんどが欧州でもトップクラスの英語力を身につけているんですよね。イングランドに行っても、ピッチ内外でコミュニケーションに困らないというアドバンテージがあります。

プレミアリーグ公式Instagramが投稿した歴代のオランダ人選手たち。今季の国別外国人選手数ではフランス(36人)、ブラジル(33人)に次ぐ3番手となっている

 あとはもちろん、実力ですね。昨季2024-25シーズンの欧州カップ戦ではオランダ勢が躍進していて、CLではPSVとフェイエノールトが、ELではアヤックスとAZがラウンド16まで勝ち残っていたんです。それら欧州カップ戦での国別成績を直近5季分まとめて格付けしているUEFAカントリーランキングでも、もともとオランダは5大リーグに次ぐ第二集団で一番手を争っているくらい地力があったんですけど、昨季はオランダ人記者たちも現場で『オランダサッカー界にとって、これは普通じゃない!』と叫んでいたほどの快挙でした。そういう国全体の勢いも後押しして、当時アヤックスにいたヨレル・ハトとブライアン・ブロビー、同じく現代表のフリンポン、ラインダース、ルチャレル・ヘールトルイダ、チャビ・シモンスら11人ものオランダ人選手が、2025-26シーズンからプレミアリーグに初挑戦中だったりします」

綺々羅々「ふむふむ……。アヤックスはトミーと板倉選手、フェイエノールトは上田選手と渡辺(剛)選手がいるクラブですよね。日本代表の選手がどこにいるのか調べるのも楽しいので、いつの間にか覚えてました!」

中田「そのアヤックスに昔、ズデニェク・グリゲラというチェコ代表DFが移籍してきた時の話が面白くて。グリゲラは加入当初『今日の俺は相手FWを完璧に抑えたな』と自分の出来に満足していたんです。でも、ファンやメディアの反応は全然違って、むしろ『グリゲラはパスをつなげず下手だ』と批判されてしまっていて……」

綺々羅々「え、めちゃめちゃ厳しい……!ヴィヴィは守るのも、1つでもミスしたらピンチとか失点とかにつながったりするから大変やなって思ってて、だからこそ後ろの選手は特に応援したくなってたんですけど……」

中田「のちにグリゲラ選手も『相手FWをピッチから消すのがDFの本来の仕事なのに、アヤックスではそれが認められず気が狂いそうになった』と振り返っていたんですけど(笑)、これはオランダのサッカー観にも通じるんですよね。

……

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Profile

足立 真俊

岐阜県出身。米ウィスコンシン大学でコミュニケーション学を専攻。卒業後は外資系OTAで働く傍ら、『フットボリスタ』を中心としたサッカーメディアで執筆・翻訳・編集の経験を積む。2019年5月より同誌編集部の一員に。プロフィール写真は本人。X:@fantaglandista

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