“vs ESL”欧州主要リーグの受け止め方#2_イタリア
4月18日に正式発表されフットボール界に衝撃を与えるも、瞬く間に頓挫するに至った欧州スーパーリーグ(ESL)。世界から注目を集めた新リーグ構想を関係者やファン、メディアはどんなリアクションを見せたのか。“当事者”となった3カ国をはじめ欧州主要7リーグの反応を各国に精通するジャーナリストに伝えてもらう。
第2弾は、北の名門3クラブが参加を表明していたイタリア。メディアは大々的に取り上げ政府や他クラブの関係者、ファンからも否定的な声が相次ぐなど、 “当事者”となっただけにそのインパクトは特大だった。
「ヨーロッパはサッカーの戦争へ」
4月20日付の地元紙の見出しである。19日未明にESL発足の発表がされるや否や、イタリアの報道はほぼこれ一色となっていた。『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は電子版にてリアルタイムで情報を更新。衛星放送『スカイ・スポーツ』のニュースチャンネルはもとより、一般のニュースチャンネルまでも一日中この話題を扱った。文字通りの有事対応であった。
一般紙まで6面を使って大特集
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Profile
神尾 光臣
1973年福岡県生まれ。2003年からイタリアはジェノバでカルチョの取材を始めたが、2011年、長友のインテル電撃移籍をきっかけに突如“上京”を決意。現在はミラノ近郊のサロンノに在住し、シチリアの海と太陽を時々懐かしみつつ、取材・執筆に勤しむ。
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