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フォンセカのリヨンは何が特殊なのか?左ウイング・中村敬斗に求められる攻守のタスク

2026.10.21

新・戦術リストランテ VOL.139

footballista創刊時から続く名物連載がWEBへ移籍。マエストロ・西部謙司が、国内外の注目チームの戦術的な隠し味、ビッグマッチの駆け引きを味わい尽くす試合解説をわかりやすくお届け!

第139回は、日本代表FW/MF中村敬斗が加入したリヨンを分析する。パウロ・フォンセカ監督のチームは、可変システムを駆使したマンツーマン守備と、ウイングの突破を軸にした攻撃が特徴だ。定型のフォーメーションだけでは捉えきれない戦術の仕組みとは何か。そして、その中で左ウイングの中村にはどのような仕事が求められるのか。

戦術的に癖のあるポルトガル人監督

 リーグ1第7節時点でリヨンが首位に立っています。4勝2分1敗。といっても、1位のリヨンから5位のモナコまで勝ち点が並んでいて、1位リヨンと2位パリSGも得失点差です。

 戦力的にはPSGがダントツなのでリヨンが首位を守るのはなかなか厳しいとは思います。第8節にはPSGとの直接対決がありますね。

 3季連続でELにも参戦しているリヨンは、中村敬斗が所属しています。ポジションは左ウイング。パウロ・フォンセカ監督は戦術的に癖のあるタイプですが、シーズン開幕後の加入にしては問題なく適応していると思います。

 このチームだと26歳の中村はベテランの部類ですね。32歳のトリッソが最年長、あとの主力選手は25歳前後で中村もその年齢層ですけど、若手もけっこう多い。主力ではブダーシュ20歳、アテカメ21歳、ヌアマ22歳、モートン23歳です。

 ポルトガル人のフォンセカ監督は53歳。FCポルト、シャフタール、ローマ、リール、リヨンなどの監督を歴任。守備はハイプレス基調、攻撃は5レーン埋め。これだけだと現代の普通の戦術という感じですが、ちょっとしたヒネリがあります。

マンツーマンで中央を封鎖。偽9番にも守備のタスクを課す

 フォンセカ監督の場合、フォーメーション予想図みたいのはあまり関係がありません。だいたい可変するので。攻撃の5レーン埋めは以前からの特徴で、以前は[4-2-3-1]の左右MFを中へ移動させてトップ下と中央3レーンを埋める形を使っていました。

 今季のリヨンでは偽9番です。CFのシュルツは攻撃的MFのタイプ。ハーフスペースは主にトリッソとビストルップ。アンカーにモートンが残ります。

 中央3レーン配置へのこだわりが強い感じですが、どちらかというと守備面を考えてのことなのかもしれません。

……

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Profile

西部 謙司

1962年9月27日、東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、会社員を経て、学研『ストライカー』の編集部勤務。95~98年にフランスのパリに住み、欧州サッカーを取材。02年にフリーランスとなる。『戦術リストランテV サッカーの解釈を変える最先端の戦術用語』(小社刊)が発売中。

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