REGULAR

三笘、ミンテ不在でもなぜ強い?ブライトンの「90分間貫徹プレッシング」を支えるディテール

2026.10.14

新・戦術リストランテ VOL.138

footballista創刊時から続く名物連載がWEBへ移籍。マエストロ・西部謙司が、国内外の注目チームの戦術的な隠し味、ビッグマッチの駆け引きを味わい尽くす試合解説をわかりやすくお届け!

第138回は、三笘薫とヤンクバ・ミンテを欠きながらも、プレミアリーグで好調を維持するブライトンに注目。最大の武器は、マンツーマンで相手を捕まえる高強度のプレッシングだ。ただし、その強さは単純な運動量やスピードにあるのではない。カバーシャドー、寄せる速度、相手を逃がさない停止動作、そして方向づけ。90分間にわたって圧力を維持できる仕組みを解き明かす。

プレミア最多得点、最少失点。ブライトンの強さを支えるもの

 プレミアリーグ第6節時点でブライトンが3位と好調です。18得点は最多、5失点は最少です。(5失点はマンチェスター・シティ、アーセナル、エバートン、リーズと同じ)。

 6試合で敗れたのは第2節のチェルシー戦(アウェイ)のみ。第3節でリーズとのホームゲームを引き分けていますが、他はアストンビラに4-0、コベントリーに5-0、そして何とアーセナルに3-0で勝っています。

 得点力が凄いことになっています。ただ、このチームの強みは実は守備。プレッシングの鬼。ワンツーマンで前から奪いに行きます。

 こういう人を探して抑えに行くプレスは現在の流行ですが、1つ外されるとそのままカウンターを食らってしまうリスクがあります。ところが、ブライトンのプレスが簡単に外されることはあまりないんですね。その点でアーセナル戦に注目したのですが、アーセナルは自陣からしっかりつなごうとして、かえってハマってしまっていました。アーセナルで無理なら大半のチームは無理だと思います。

 唯一の敗戦だったチェルシー戦は個でグイグイこられて4失点しましたが、3点取れていてチャンスも作れていました。4分、14分に失点しながら、途中からは持ち直していてプレスも効いています。完敗という感じではありません。

 今回は、ブライトンはなぜ強いのかを考えてみたいと思います。

強度よりも「継続力」。90分間続くプレッシングの仕組み

 現代フットボールは6つの局面があります。カウンターと被カウンター、ポゼッションと被ポゼッション、そしてプレスvsビルドアップの攻守です。

 ブライトンはプレスvsビルドアップの守備面で優れています。

……

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Profile

西部 謙司

1962年9月27日、東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、会社員を経て、学研『ストライカー』の編集部勤務。95~98年にフランスのパリに住み、欧州サッカーを取材。02年にフリーランスとなる。『戦術リストランテV サッカーの解釈を変える最先端の戦術用語』(小社刊)が発売中。

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