REGULAR

4戦目で初黒星、“ポルケのモウリーニョ”を怒らせたPKルール「侵入の定義」について

2026.09.09

サッカーを笑え #74

エスパニョール(1-2)、ソシエダ(4-1)、マラガ(4-0)に3連勝後、9月4日に敵地で行われた第4節ベティス戦(●1-0)で初黒星を喫したレアル・マドリー。今夏14季ぶりにラ・リーガの舞台へ帰ってきた63歳の指揮官は試合後、そして3日が経っても、審判のジャッジに怒りが収まらなかった。

「侵入か否かの判断には選手の体の投影部分は考慮されない」

 スペインでは「ポルケのモウリーニョ」と呼ばれている。ジャッジに文句を付けるのが日課だった彼のハイライトと呼べる記者会見で「ポルケ(¿Por qué?=なぜ?)」を連発したからだ。なぜ審判は、UEFAは、バルセロナを贔屓(ひいき)するのか? 2011年4月のCL準決勝第1レグ、ペペが退場となり敗れた後のことだった。第二次政権になってすっかり大人しくなったなと思っていたら違った。CLインテル戦の前日会見(9月7日)で爆発した。「ポルケ(なぜ)あのペナルティはやり直しにならなかったのか?」「ポルケ(なぜなら)VARはルールを知らなかったから?」「ポルケ(なぜなら)VARはやり直しをしたくなかったから?」。あのペナルティとは3日前のラ・リーガ、ベティス戦の後半アディショナルタイムに吹かれたもの。これを決めれば同点だったが、ムバッペが外してレアル・マドリーは初黒星を喫した。記者の質問の意図は全然違うものだったが、強引に捻じ曲げてベティス戦のジャッジに文句を付けた。もちろんメディアは大喜びだ。これでポルケのモウリーニョの本格復帰だ、と。

 でもね今回はモウリーニョは勇み足だ。

……

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Profile

木村 浩嗣

編集者を経て94年にスペインへ。98年、99年と同国サッカー連盟の監督ライセンスを取得し少年チームを指導。06年の創刊時から務めた『footballista』編集長を15年7月に辞し、フリーに。17年にユース指導を休止する一方、映画関連の執筆に進出。グアルディオラ、イエロ、リージョ、パコ・へメス、ブトラゲーニョ、メンディリバル、セティエン、アベラルド、マルセリーノ、モンチ、エウセビオら一家言ある人へインタビュー経験多数。

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