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クライフは言った「サッカーは人生にすべてをもたらしてくれた。一方、タバコは…それを奪った」

2024.02.26

サッカーを笑え #3

この記事が掲載される2月26日は、故ヨハン・クライフにとって重要な日なのだけれど、みなさんわかりますか? これは相当なファンでもわからないと思う。

 1991年2月26日、「クライフ緊急手術」のニュースが世界を駆け巡った。バルセロナの監督に就任して3年目、チームは首位を走っていた。週末の試合で大勝しバルセロナに戻ったところで胸の激しい痛みを感じ、病院に搬送され手術となった。手術後、当時のホセ・ルイス・ヌニェス会長が医師に最初に尋ねたのは「監督業は続けられるのか?」だったとされる。この90-91シーズンはリーグ4連覇の最初のシーズンで、監督として才を発揮し始めたばかりだったからだ。

 このニュースは多くの人にとって驚きだった。

 当時43歳、「フラコ」(やせっぽち)とあだ名された選手時代と体型は変わっておらず、毎日練習をし暇ができればミニサッカーに興じる彼は、健康そのものに見えたからだ。しかし、彼をよく知る者は病のリスクを指摘していた。クライフは「超」の付くヘビースモーカーだった。毎日40本〜80本を吸っていた。それもフィルター無しで……。

そして反逆児も、素直に医師の助言を受け入れた

……

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Profile

木村 浩嗣

編集者を経て94年にスペインへ。98年、99年と同国サッカー連盟の監督ライセンスを取得し少年チームを指導。06年の創刊時から務めた『footballista』編集長を15年7月に辞し、フリーに。17年にユース指導を休止する一方、映画関連の執筆に進出。グアルディオラ、イエロ、リージョ、パコ・へメス、ブトラゲーニョ、メンディリバル、セティエン、アベラルド、マルセリーノ、モンチ、エウセビオら一家言ある人へインタビュー経験多数。

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