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ゴール数激減で魅力半減…開幕直後のメキシコリーグで異常発生

2021.02.02

 メキシコリーグといえば、中南米諸国の実力者が集って見せるハイレベルなプレーや、メキシコサッカーの特徴である華麗なパスワーク、そして、その延長線上にある派手な打ち合いをイメージするもの。しかし、1月7日にスタートした2020-21シーズンの後期リーグでは、ある異変が起きている。

26試合で46ゴール

 メキシコ1部リーグには18チームが所属しており、毎節9試合が行われる。しかし、第3節ではモンテレイのチーム内で新型コロナウイルスのパンデミックが発生したため、モンテレイ対レオンの試合が3月に延期となった。

 そして現地のスポーツメディア『mediotiempo』によると、第3節までに行われた26試合で生まれたゴールは「46」。1試合平均では1.7ゴールで、これは近年では特に少ない数字だという。

 最初の3試合で最も多くのゴールを挙げたチームは、トルーカの6ゴール。消化試合数が1少ないレオン、そして最下位に沈むアトラスはノーゴールという低調なスタートを切ることになった。ティファナやクルス・アスル、パチューカ、フアレスといったクラブも、3試合で1ゴールしか挙げられなかった。

 この26試合のスコアを見ると、スコアレスドローに終わった試合が4つあり、片方のチームがノーゴールだったのが15試合。一方で、どちらかのチームが3点以上を決めた試合はわずかに4つだった。

直近3シーズンとの大きな差

 最近のリーグ戦と比較してみよう。2019-20シーズンの前期リーグでは、開幕3節が終了した時点で77ゴールが生まれている。1試合平均では2.8ゴールというハイアベレージだ。

 同シーズンの後期リーグ(第10節終了時にコロナ禍の影響で中止になった)では71ゴールで、1試合平均2.6ゴール。そして2020-21シーズン前期リーグでは63ゴールが記録され、1試合平均は2.3ゴールとなっている。現行のシーズンとの間に大きな差があることは一目瞭然だ。

 『mediotiempo』でこのデータが紹介された後、現地では1月28日から2月2日にかけて第4節が行われている。クルス・アスルvsケレタロでは4-1、ティファナvsトルーカでは3-2とハイスコアの試合もあり、多くの試合で2ゴール以上が生まれるなど、第3節までのゴール欠乏状態から脱却しつつあるように見える。

 一方で、プーマスvsアトラスはスコアレスドローに終わっており、アトラスはいまだノーゴールと苦境から抜け出せていない。

 メキシコリーグに限らず、ゴールはサッカーの醍醐味であり、その魅力が凝縮された瞬間でもある。この状況を脱し、多くのゴールが生まれることを願うばかりだ。


Photo: Getty Images

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Profile

池田 敏明

長野県生まれ、埼玉県育ち。大学院でインカ帝国史を研究し、博士前期課程修了後に海外サッカー専門誌の編集者に。その後、独立してフリーランスのライター、エディター、スペイン語の翻訳家等として活動し、現在に至る。

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