大宮アルディージャは、昨シーズンクラブ史上初のJ3への降格を経験した。近年の大宮の実情を見ると、かつてJ1で上位にも進出した面影はもはやない。なるべくしてなったJ3降格という見方もできるだろう。

しかし、J3に降格したことで大宮がここまでやってきたことをすべて否定してしまうのはどうだろうか。大宮が進んで来た道を振り返ると、間違いはあったかもしれないが、大きな財産を築いてきたことも忘れてはいけない。その財産がなければ、鬼門と呼ばれるJ3初年度で、開幕から1位を独走することはなかっただろう。

今季のチームはアカデミー上がりの選手と大卒の選手がいきいきと活躍している。そうなるためには当然ながらクラブが地道に継続してきた戦略があったからだ。本特集では今の大宮のJ3での結果が決して取ってつけたものでもなければ、偶然でもないということを、クラブ関係者に話を聞くことで掘り下げていきたい。

■コンテンツラインナップ

▽6月17日掲載(文/須賀 大輔)#1
大宮アルディージャ最高傑作市原吏音が語る大宮アルディージャアカデミーのいいところ「指導者のレベルが高い」

▽6月18日掲載(文/須賀 大輔#2
大宮アルディージャから日本代表へ。市原吏音がトップ昇格で目指す「最短ルート」

▽6月20日掲載(文/須賀 大輔#3
躍動する大卒ルーキー、藤井一志が大宮アルディージャを選んだ理由

▽6月22日掲載(文/須賀 大輔#4
「アカデミー出身の大学生をしっかり見る」強化部・橋本早十スカウトが明かす、育成循環型とは何か?

▽6月27日掲載(文/須賀 大輔#5
「戦える集団」に変貌。改革が進む大宮・長澤徹監督の“徹学”とは?

▽7月3日掲載(文/池田 タツ)#6
強化部の知られざる仕事。「何でも屋」木田靖子が見たアルディージャの日常と未来

※掲載日および内容は変更となる場合があります。