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キャプテンも経験した「24歳のサッカー少年」、覚醒間近。ジュビロ磐田・角昂志郎が苦悩の中で実感したクラブの偉大さ

2026.08.19

苦しい時間だった。Jリーグのシーズン移行に伴い、特別リーグとして開催された百年構想リーグ。名門・ジュビロ磐田のキャプテンを託された角昂志郎は、チームと自身のパフォーマンスに頭を悩ませていた。だが、その中でわかったこともある。このクラブでプレーする価値。このサポーターとともに戦う意味。そして、自分がサッカーを続けている理由。24歳になった“サッカー少年”が、本格的に覚醒する日はきっとそう遠くない。

1週間で味わった「2つの想定外」

 この1週間には、2つの“想定外”があったという。

 「まさか開幕戦に出られないとは思っていなかったですね。1-1になっても出られなかったのは凄く悔しかったですし、むしろ今日はまさか急にスタメンになるとは思っていなかったので、結構ビックリはしました」

 1つ目の想定外は、2026/27シーズンの明治安田J2リーグ開幕戦。ジュビロ磐田がホームのヤマハスタジアムでブラウブリッツ秋田と対峙した一戦のスタメンリストに、プロ2年目を迎える23歳、角昂志郎の名前は書き込まれていなかった。

 試合は開始1分で磐田が先制したものの、61分に同点弾を食らい、スコアは1-1に。どうしても勝ち越したいシチュエーションで、この新シーズンから指揮を執っている秋葉忠宏監督は67分に2枚代えを敢行。ジョアン・ヴィクトルと乾貴士をピッチへ送り込む。

 さらに80分。5枚目となる最後のカードとして切られたのは、右サイドバックの川﨑一輝。お互いに勝点1を分け合うことになった90分間の中で、最後まで角に出場機会は巡ってこなかった。

 それから1週間後。2つ目の想定外は、横浜FCとMUFGスタジアムで向かい合った第2節のアウェイゲーム。秋葉監督は開幕戦から2人のスタメン変更を決断。綺麗な緑の芝生のグラウンドに、右サイドハーフとして試合開始から解き放たれた角が、並々ならぬ決意でこの一戦に臨んでいたことは想像に難くない。

角昂志郎(写真4枚目)

45分間での交代。聖地での悔しい敗戦

 MUFGスタジアムと言えば、日本サッカーの聖地として知られる舞台。6月に開催された『JリーグオールスターDAZNカップ』でピッチ自体には立ったが、いわゆる公式戦でプレーするのは初めて。

 それでも「来る前には高ぶりましたけど、意外とスタジアムに入ったらそこまで緊張はしなかったです」と、いつも通りの平常心でキックオフの笛を聞く。

 だが、ゲームが始まるとペースを握ったのはホームチーム。磐田はなかなかチャンスらしいチャンスを作り切れないうえに、守備でも前からのプレッシャーが掛からず、相手のアタックを受ける展開に。28分には直接FKから失点を許し、1点のビハインドを背負ってしまう。

 「前半はもう前の圧力がまったく掛からなかったので、ハーフタイムで雷を落としました。2トップ、両ワイド、もっと迫力を持って追えと。戦っていたのは2センターバックとイアゴぐらいでしたから、あれでは我々の求めているフットボールではないですし、戦う姿勢ではないので、前半はもったいないことをしました」(秋葉監督)

 ピッチ上でも、ややプレッシャーの掛け方には迷いがあったようだ。角は太田龍之介と川合徳孟の2トップと、左のイアゴ・テレスの両ワイドの中で共有していた感覚を、こう説明する。

……

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Profile

土屋 雅史

1979年8月18日生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社。学生時代からヘビーな視聴者だった「Foot!」ではAD、ディレクター、プロデューサーとすべてを経験。2021年からフリーランスとして活動中。昔は現場、TV中継含めて年間1000試合ぐらい見ていたこともありました。サッカー大好き!

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