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「職人技」から生まれた統一フォント。「Jリーグキック」の誕生と未来

2020.10.15

川﨑濃(Jリーグ・ブランドマネジメントリーダー)&橋場貴宏(Jリーグ・ブランドマネジメントクリエイティブオフィサー)インタビュー後編

9月15日、Jリーグはオフィシャルネーム&ナンバーの導入を発表。これまで選手の背負う番号と名前の色とフォントは各クラブが独自に用意してきたが、2021シーズンからリーグ全体で統一される運びとなった。

独自性あふれるデザインから突如、別れを告げることになったファン・サポーターの間では様々な議論が巻き起こっているが、なぜJリーグは導入に踏み切ったのか。担当者であるブランドマネジメントリーダーの川﨑濃氏、ブランドマネジメントクリエイティブオフィサーの橋場貴宏氏を直撃した。

後編では、統一フォントが誕生した経緯、Jリーグのブランディング戦略について、海外リーグの事例も交えながら詳しく話を聞いた。

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3DCGテストでも視認性チェック

――ここまでカラーについてうかがってきましたが、フォントについてもお話を聞かせてください。まず、どのような経緯で統一フォントが誕生したのでしょうか?

川﨑「色については『カラーユニバーサルデザインを重視する』という明確なコンセプトがあったんですけど、フォントに関しては僕らにまったくノウハウがなかった。そこで今回のプロジェクトにも加わってもらっているタクラム(Takram)さんに相談し、デザイン決定までのプロセスについて様々なアドバイスをうかがいながら進めていきました」

橋場「文字のデザインはすごく奥深くて、私たちも調べれば調べるほど『プロフェッショナルにお願いするしかない』と確信するようになっていきました。例えば、道路標識やカーナビのフォントが読みづらかったり、識別できなかったら事故に繋がってしまいますよね。そうならないようにデザインされているから、私たちは気づかないうちにフォントデザインによって命を守られている。同様にJリーグも読みやすく・わかりやすいフォントを使っていくことで、自然と視聴・観戦環境を整えられるようにできたらいいなと」

川﨑「そのために国内外問わず複数のデザイン会社に依頼して、いただいたデザイン案で様々な実地テストを行っていきました」

――それが先(前編)のお話に出てきた実地テストなんですね。 すべてのデザイン案を検証されたのでしょうか?……

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Profile

足立 真俊

1996年生まれ。ウィスコンシン大学でコミュニケーション学を専攻。卒業後は外資系OTAで働く傍ら、『フットボリスタ』を中心としたサッカーメディアで執筆・翻訳・編集経験を積む。2019年5月より同誌編集部の一員に。プロフィール写真は本人。Twitter:@fantaglandista