
鬼才と新進気鋭が2部チャンピオンシップで結果を出している。リーズのマルセロ・ビエルサと、ダービーのフランク・ランパードだ。リーズは昨年11月下旬から怒涛の連勝を飾ってリーグ戦の中間地点を首位ターン。ビエルサ監督は初挑戦のイングランドサッカーに適応できるかという懸念もどこ吹く風で期待に応え、選手たちをハードな練習で鍛え上げてプレッシング戦術を日々浸透させている。次は負荷の高いスタイルをシーズン終盤まで維持できるかに注目が集まる。
一方でランパードは早くも監督としての才を見せつつある。若手を登用して30歳近かったスタメンの平均年齢を26歳まで下げつつ、ポゼッション志向を掲げてボール支配率を昨季から10%も引き上げ、チームのアイデンティティを確立。それだけでも“監督1年生”には大したものだが、それでいて7位で昇格プレーオフ出場を争っているのは立派である。
ただ、2部で彼ら以上のサプライズと言われるのがノリッチのダニエル・ファルケ監督。昨季14位、しかも攻撃の中心だったジェイムズ・マディソン(レスター)らを引き抜かれたチームは開幕前の期待値が低かったが、蓋を開けてみれば第35節を終えて首位と大躍進。ユルゲン・クロップの系譜を継ぐ元ドルトムントU-23監督の42歳を連れてきたのは、現プレミアのハダーズフィールドでワグナー監督を発掘したウェーバーSDだ。来季はまた一人、クロップ流派の指揮官がプレミアに増えるかもしれない。
Photos: Getty Images

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大谷 駿
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