SPECIAL

日本代表が直面する「2024問題」って何?2022から2026へのあらすじをカレンダーから読む

2022.12.26

12月23日に日本サッカー協会(JFA)から発表された、来たる2023年の日本代表年間スケジュール。最新カレンダーとそれを取り巻く国際大会事情をもとに、2026年に開催される次のW杯へのあらすじを川端暁彦氏が読む。

次のW杯まで残された準備期間は3年

 カタールでのW杯が終幕を迎え、日本のサッカー界は新しいシーズンへ向けて動き出している。

 冬季開催となった今回のW杯は、日本代表の敗退と同時に日本のサッカーシーンは「オフシーズン」となっており、その点が従来と大きく異なるとも言えるかもしれない。

 森保一監督の右腕であった横内昭展コーチがジュビロ磐田の新監督になったのは、このW杯が「いつもと違う」タイミングだったことも大きく影響している。その他のスタッフも各地のクラブからオファーを受けて散らばっていく見込み。森保監督自身の去就は発表されていないものの、「チーム森保」の解体自体は確実だ。

 (2017年の)東京五輪代表発足から指揮官に付き添ったあるスタッフは「やっぱり5年は長かったですよ」と笑って振り返っていたが、個人のキャリアを考えればここでステップアップを図りたくなるのも当然のことだろう。「森保監督続投か」といった報道が先行している現状だが、単純な「継続」でないことは確定している。

 23日には、監督未定のまま来年以降の日本代表スケジュールも発表された。

 代表のカレンダーはFIFA(国際サッカー連盟)が定めるインターナショナルマッチデー、つまり代表の試合が優先されて国内リーグなどが開催されない期間に専ら開催される。来年は3月、6月、9月、10月、11月に各2試合ずつの計10試合が予定されている。

 3月23日の東京、28日の大阪、6月15日には愛知、20日には大阪でキリンチャレンジカップを開催。国内に代表チームを招いて、「新生◯◯ジャパン」による3年後(!)に向けたリスタートゲームが催されることとなる。

 9月には海外(恐らく欧州)で2試合、10月には新潟と神戸でそれぞれ親善試合を実施し、そして11月には何と4年後のW杯予選も始まってしまうのだ。忙しないことであるが、これもまた冬季開催の影響の一つ。次のW杯まで、意外に時間はないのである。

 そしてまだ正式発表はされてないものの、2024年1月にはAFCアジアカップの開催が濃厚だ。本来は23年6月に中国で開催されるはずだったのだが、コロナ禍の影響で開催資格を返上。カタールが代替開催国となり、その希望は1月24日開幕というもの。このスケジュールがベースになりそうだ。

アジアカップとパリ五輪に狭まれた取捨選択

 ただ、24年1月というと、別の重要な大会がスケジューリングされている。2024年8月に本大会が予定されているパリ五輪の最終予選を兼ねるAFC U-23アジアカップである。23年9月にはこのU-23アジアカップ予選も開催される予定なのだが、肝心の本大会の行方は流動的になってしまった。開催時期の後ろ倒しが濃厚と言われているが、仮に3月開催となったとしても、A代表のアジアカップとU-23代表のパリ五輪最終予選の両方へ選手を招集するというのは現実的ではなく、クラブも許さないだろう。……

残り:1,784文字/全文:3,380文字 この記事の続きはプレミア会員
のみお読みいただけます

プレミア会員3つの特典

  • 会員限定のオリジナル
    記事が読み放題!

  • 電子版バックナンバーが
    読み放題!

  • 雑誌最新号を毎月
    ご自宅にお届け

TAG

日本代表

Profile

川端 暁彦

1979年8月7日生まれ。大分県中津市出身。フリーライターとして取材活動を始め、2004年10月に創刊したサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の創刊事業に参画。創刊後は同紙の記者、編集者として活動し、2010年からは3年にわたって編集長を務めた。2013年8月からフリーランスとしての活動を再開。古巣『エル・ゴラッソ』を始め各種媒体にライターとして寄稿する他、フリーの編集者としての活動も行っている。著書に『Jの新人』(東邦出版)。